糞楽曲の世界
2005/01/10
1.糞楽曲の世界
糞楽曲とは何か? 某掲示板某スレッドにてそんな話題がひっそり とあがっている。それは普通ならただ捨てられるだけの存在の中に 潜む深淵に気づいた者だけが、その正体が何であるかを見極めようと 努力する姿である。
糞楽曲とは、ある音楽のジャンルの名前である。しかし、その定義 はいまだ混沌としている。しかしこの混沌の中に、おぼろげながら、何か が見えているのも確かである。私の個人的解釈としては、最高の 素材と最高の技術を駆使しているにもかかわらず、思わず失笑してし まうような音楽である。
ここには重要な要素が潜んでいる。つまり、失笑であって、 単に「笑える音楽」ではないのだ。
●糞楽曲は手抜き曲ではない
手抜きかどうかはその楽曲の完成度に反映され、本来糞か糞でない
かという事とはまったく関係がない。
理想的な糞楽曲とは、糞な表現手法で緻密に作り上げられたも
のではないかと考えられる。
●曲のテーマ
取り違えてはいけないのは表現しようとするテーマが極めて狭い、
あるいは偏っているからといって糞楽曲になるわけではない。
2003年末、大ブレイクした「日本ブレイク工業社歌」は
電波ソングの一面は持っていても糞楽曲の臭いがしない。
社歌という極めて特殊なテーマとRock音楽
のミスマッチが新鮮な違和感を生み出したが、
その音楽表現は極めてまっとうに作りこまれていたのである。
まだ、客観的に楽曲の糞度を判断する尺度はない。
自分の耳で聞いて感じるしかないのである。
参照
g200kg