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2013/06/07 (2013年06月 のアーカイブ)

Renoid Player on Browser

今年の年明けに一度書いたのですが、Renoise-gateのサトーさんが、バーチャルシンガー「Renoid」という仕組みを提案されています。
簡単に言えばひらがなの各音を収録してドラムマップのようにMIDIの各ノートに割り当て、発音した音は別トラックのMIDIからピッチコレクターを使ってメロディーを付けるという方法で、特別なソフトがなくてもバーチャルシンガーに歌を歌わせる事ができる、というものです。

現在、Renoidのページではサトーさん自身制作の4種類のボイスのほかにUTAU向けの音源を提供されている方による音源も公開されています。

RenoidのフォーマットはRenoise専用のフォーマットであるXRNIだけでなく、SoundFont (SF2) 形式のものも準備されていますので、Renoiseに限らずサウンドフォントプレーヤーとピッチコレクターさえあれば歌わせる事ができます。



とここまでが前回も書いた事なのですが、今回このRenoidファイルを使ってブラウザ上で音を出すテストページを作りました。

Renoid Player

まだ実験的なものですがとりあえず触って音が出るようにはなっています。残念ながらフォルマント修正の処理ができていないためピッチの変化によってかなり妙な音になりますが、今後の課題という事にしておきます (対応しました)。

この「Renoid Player」は「歌詞付きMML」でメロディを指定します。例えば「O3T120ABCDE」のようなMMLにひらがなを埋め込んで「O3T120あAいBうCえDおE」という風に指定します。ひらがなはMMLの音色切り替えコマンドだと考えれば良いです。(追記:また、ひらがなはまとめて「O3T120あいうえおABCDE」という風にあらかじめ指定する事もできます)

Renoid Playerが使用しているのは サトーさん制作の SoundFont形式のRenoidファイルです。また、UTAU音源の「ほのか鳴」「朝音ボウ」をRenoid化したものもRenoise-gateで配布されていますのでダウンロードすればローカルファイルを指定して読み込ませる事ができます。

SoundFontのパーサーはRenoid専用で最小限の項目しか読んでいません。ちゃんとSoundFontを扱いたい場合は先日@y_imaya氏が発表されたサウンドフォントプレーヤーの方が良いかと思います。



Renoid Player サンプル曲

Posted by g200kg : 2013/06/07 08:59:00