2015/03/18 (2015年03月 のアーカイブ)
YouTubeがラウドネス規格を導入したらしい
http://productionadvice.co.uk/youtube-loudness/
もともとはTV放送で「CMの音量だけがでかい」なんていう問題から始まったラウドネス規格。簡単に言えばみんな音がデカけりゃ良いって思ってるけど好き勝手やらずに人間の耳で聴いたときの音量をちゃんと揃えようぜ、っていう話。ITU-R BS.1770とか日本ではARIB TR-B32という規格で人間が感じる音量を精度良く測る方法が決められています。音量を表す単位としてはLKFSとかLUFSが使われます。
放送系だけで頑張ってたイメージなんだけど、YouTubeがこれを導入したらしいです。これで何が変わるかというと全体的に音量はかなり下がる方向になります。そして重要なのは再生した時にどの動画も同じ音量で鳴る、という事です。
素晴らしいね!
YouTubeなんかは特に雑多なソースがあるわけだから効果が大きいんじゃないかなあ。楽曲制作側でも、ラウドネス規格にどう対応するべきかなんていうのが時として話題になったりもしてましたが、実状としては放送系で勝手に処理される話なので制作側にそれほど大きな影響はない、と言えます。が、見方を変えればリスナーの耳にはラウドネス管理された状態でしか届かないなら、苦労して波形をぶっ潰して海苔を作ってもそれは自らダイナミクスを殺す行為にしかならない、という事になります。
今はまだラウドネス規格が導入されているのは放送系だけでCDなんかは音量に関しては無法地帯ですからみんな一生懸命波形を潰しているわけですが、YouTubeがラウドネス規格を導入した事でまたちょっと流れが変わるかも知れないですねぇ。
Posted by g200kg : 2015/03/18 04:20:10