2017/11/23 (2017年11月 のアーカイブ)
Sonarの開発/生産が終了するらしい
ついにこういう事態になってしまったか。多分、日本のユーザーが多かったのではないかと思うのだけどこれはDTM界隈にとってかなりショッキングなニュースではないかなあ。
Studio OneやBitWigなどの新興勢力が力を付けてきたので最近ではあまり目立たなくなっていたものの Windows用のDAWとしてはかつては Cubaseと人気を二分する勢いだったのだけどね。
Sonarの開発を行うCakewalk社と言えばDTM黎明期からのシーケンサー/DAW開発の老舗で2003年にRolandと業務提携、2008年にRolandの子会社となってRolandブランドで DAW のSonarを展開していました。そして2013年にギターで有名なGibsonに買収され、販売は同じくGibsonグループとなっていたTascamブランドで行う、という形が取られていたのですが、ここにきてついに新規開発、販売が終了する、と。
既にSNS上では怨嗟の声も飛び交っていますが、このGibson社、実はこういう事は初めてではなく、1998年にOpcode社を買収し人気が高かったシーケンサー、Visionを手の内にしたのですがそのまま塩漬けにして潰してしまったという経緯があります。どういう判断の経緯があったのかはわかりませんが、DTM界隈ではもう不審の目で見られるのは致し方ない所ですかね。何しろ昨年末まで「ライフタイムフリーアップデート」とか言ってもう毎年のライセンスアップデートは必要ないというキャンペーンをやってたのにまだ1年たってないし。
今後の方向としてはGibsonは民生オーディオに注力すると言っているようですが、2013年頃からCakewalkを買って、TEACを買って、Philipsのホームエンターテインメントを買って...と、何と言うか迷走しているようにも見えるのですがね...。前回Visionの開発終了の際には移行措置も取られず、サーバー上にプログラムが放置されていたり、およそ正常とは思えない状況になっていたりしましたので、終わらせるなら終わらせるでユーザーから恨みを買うような事がないようにして欲しい所です。
Posted by g200kg : 2017/11/23 00:36:23