RSS Twitter Facebook

2020/07/26 (2020年07月 のアーカイブ)

ノブのラベルはどう配置するべきか

特に気にしていない人には本当にどうでも良い話だとは思うのだけど、GUI画面のツマミの周辺の配置をどうするべきかちよっと迷ったりする事が多いんですよね。つまり、下の図のラベルとリードアウトをノブに対してどこに配置するかという話です。

幾つか考えるべき点はあって、まず実際のハードウェア機器ではリードアウトは普通存在しないので、ノブとラベルの位置関係だけになります。これがどうなるかというと、世の中の趨勢としても個人的な嗜好としても、家庭用オーディオやラックマウント機器のようなものならラベルはノブの上、小型のガジェットや鍵盤付きシンセのような平置きして使うものなら下、かなあ。絶対ではなくてあくまで傾向ですけどね。

というのも実際のハードウェア機器だと視線の問題があって機器の形によって見下ろす視線で使うものと見上げる視線で使うものでノブの陰にならないようにしないと使いづらいという事情があります。

ソフトウェアGUIになるとどこに置いても陰にはならないのでこういう呪縛がなくなるわけですが、ハードウェア機器へのリスペクトの高さによって、傾向としては残るんでしょうね。ハードウェアエミュレート系のソフトウェアならなおさらです。

そして現在のパラメータを表示するリードアウトですが、エミュレーション系ならそんなもの付いてないのが当たり前なんですが、せっかくのソフトウェアのメリットでもあるので個人的には付けたくはなりますね。

という事で身の回りの音楽系プラグイン等を数十程度ざっと見てみたのですが、まずラベルがノブの上に来るのか下に来るのかという事で言えば、下派がやや優勢で、上40%、下60%程度かと思います。やはり家庭用オーディオ機器よりもシンセやストンプエフェクターなんかの方が近い存在なんですかね。

そしてやや意外だったのが、リードアウト付きの比率が結構低いようです。リードアウト付きは全体の20%~30%程度でしょうか。付けても機能的にマイナスになる事は基本的に無いと思いますが、これはやはり楽器系ソフトウェア特有のハードウェアリスペクトの高さによるものなのでしょうか。

それで全体の2~3割の選択として、リードアウトを付けるとすると、ラベルとの配置の兼ね合いが割と厳しくなります。上か下ははともかく、ラベルとリードアウトを同じ方向に付けると下の図のようになるわけですが、やっぱりちょっとごちゃごちゃした感じになってしまいます。実際こういうパターンのもそれなりに存在するし駄目ではないんですが。

という事で結局ラベルとリードアウトをそれぞれノブの上と下に振り分けるというパターンが無難な感じにはなるんですが、それで上下にどう振り分けるかとなると、どっちを重視するかみたいな話で、どうするのが良いかもうわからない。ただ個人的にはラベルを上、リードアウトを下という方向でなんとなく収束しつつある気はしています。

大して変わらんと言えば変わらんのだけど、ただ、1画面内でラベルが上にあったり下にあったり混在しているのは流石に避けるべきかなとは思います。

Posted by g200kg : 2020/07/26 02:31:26