2020/11/18 (2020年11月 のアーカイブ)
RFリモコンの割と残念な連携
家には結構以前から Nasnos 製の電動カーテンを導入しています。電動ブラインドやカーテンの老舗ブランドです。特に必要があったわけでもないのですが面白そうだったので。これ、以前にニトリの電動カーテンとして OEM 供給されていたようなので同じものを持っている人はそれなりにいるんじゃないでしょうか。
これでリモコンによる開閉とタイマーによる朝夕の開閉が自動化できるのですが、残念ながら Amazon Echo などの AI スピーカーとの連携には対応していません。問題はこのリモコンが良くある赤外線リモコンではなく 315MHz帯を使うRFリモコンという奴で、そのため学習リモコン系のスマートホーム連携用のブリッジ等が使えません。
更にこのリモコン送信機は技適マーク付きの小電力無線機器になっています。こうなると送信機を改造する事もできず、厳密には分解した時点で二度と電波を出してはいけないので、解析もままなりません。AIスピーカーがブームになってから、そのうち Nasnos でも対応するのではないかと思って期待しつつ待っていたのですが、残念ながらその兆しもありません。
そうこうしている内に他社から AI スピーカー対応を謳った電動カーテン製品が出てきたのですが、その中のひとつ、LinkJapan 社製の電動カーテンを見て理解しました。「これメカ的には Nasnos のものと同じ」。つまり Nasnos がメカを供給して LinkJapan が AI スピーカー対応部分を作っている、と。Nasnos ではもう自社製品として AI スピーカー対応をする気がないのではないかという気がします。しかし LinkJapan の製品はもちろん別会社の別製品なので AI スピーカー対応部だけアドオンできるようなものでもなく、LinkJapan に乗り換えるなら Nasnos 製品を捨てて全取っ換えしかないし、ほとんど同じものを買いなおすというのも気が進みません。いや、Nasnos のメカ部分は結構長く使っていますがへたりも無く、優秀なんですよ。
取りうる手段としては物理的にリモコンのボタンを押すか同じ信号を小電力無線ではなく微弱無線で出す機器を一から作るか、くらいしかなさそうです。という事で、残念な方法ではありますが現実的な解としては、物理的にリモコンのボタンを押すというので良いんじゃないかなという気になってきました。スイッチボットのボタンを押す奴なんかもありますしね。
で作ったのがこれ
スイッチボットの指ロボット2つでリモコンのキーを押します。押す位置の調整が思ったより微妙で、輪ゴムで押さえる力の調整をしてなんとか動いている状態です。まあ動いているから良いかと思いますが。
なお、もう少しちゃんとしたものを作るのなら、電波を解析して信号をクローンし、Strawberry Linux で売っているこの辺のモジュールを使って送ればなんとかなるかもしれません :
とりあえず現状のでも動いてるし面倒なのでやらないですけど、誰か作らないですかね。
Posted by g200kg : 2020/11/18 03:11:50