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2010/11/26
GDI+の限界
BBSの方で出た話だけどこっちでも書いておきます。
OpenTypeというTrueTypeの後継になるフォントのフォーマットがあるんですが、こいつの中身が実は2種類あってひとつはPostScriptフォントをベースにしたもので、もうひとつはTrueTypeがそのまま入っているような奴です。「OpenType」という言葉はどちらかというとPostScript型のフォントを指す事が多い(ちなみにPostScript型のデータとTrueType型のデータの両方を持っているものもあるようです)。
拡張子はPostScript型のみの場合は.otf、TrueType型を含む場合は.ttf/.ttcが多いけど.otfも可、という関係のようです。
で、SkinMan/KnobManはこのOpenTypeフォントに関して、TrueType型の奴にしか対応できていません。描画関係にGDI+という機能を使ってるんですが、こいつがTrueTypeにしか対応できないんですよね。
GDI+はWindowsXPあたりで登場した描画機能なんですが、既に時代はVistaで登場した次のWPFとかDirectWriteという技術に代替わりしようとし始めてますので、今後サポートされるというのも期待できない、と。
いう事で、描画まわりを作り直すかどうかの選択を迫られる訳です。パフォーマンスの問題をおいておけば、GDI+はもう少し長く使えるものだと期待していたのだけどこんな所で機能面の制限が出てくるとは知らなかったよ。
今後どうなるかはわかんないけど、OpenTypeフォントが増えてくるとこのあたり結構大きな問題になりそうだなあ。
posted by g200kg : 11:33 PM : PermaLink
2010/11/22
SkinMan 0.998リリース
SkinMan 0.998をリリースしました。
・プリミティブを選択した時にガイドのラインを表示
・Group/UnGroupのバグフィックス
・スレッドの見直しでムーブ/リサイズ時にハンドル/ガイドを即時に更新するように
・ヘルプテキストをステータスバーに表示
posted by g200kg : 10:37 PM : PermaLink
2010/11/20
VST3 vs VST2.4
4月頃にできたスレッドらしく、旬な話題という訳ではないのだが、KVRのフォーラムでVSTのバージョンに関する話題のスレッドが浮上してたので、たらたらと読んでた。
http://www.kvraudio.com/forum/viewtopic.php?t=284062&postdays=0&postorder=asc&start=0
正直ちょっと困った状況なんじゃないかと思う。
SteinbergとしてはVST3を大々的に出した以上ひっこめる事もできないだろうし、KVRとかのデベロッパー集団はVST3に見向きもしない、という感じなのは相変わらず。
VoxengoのAleksey氏なんかがVST3の方向性が間違っていると熱く語ってます。
今はSteinbergがDAWとDAW付属のプラグインをVST3で作り、他のDAWメーカーとプラグインデベロッパーはVST2.xで作る、という微妙な安定点にいるわけですが、この構図が崩れた時どうなる事か。
素直な展開を考えると:
Sonarなど有力DAWがVST3に対応⇒マイナーDAWは取り残される
大手プラグインデベロッパーがVST3に対応⇒弱小デベロッパーが取り残される
て感じ? もちろんDAWメーカーもプラグインデベロッパーも今VST2.xを切り捨てるなんて事はできないし、大手系VST3とインディーズ系VST2.xみたいな壁が出来る事は誰も望んでいないんだが。
結局VST3の登場は技術の進歩性よりもこのカオスな状況を作り出した罪の方が大きいんじゃないかなあ。
posted by g200kg : 3:50 PM : PermaLink
2010/11/15
APNGの作り方(KnobManの使い方)
APNG作りませんか? って事でこんなものを作ってしまった。
【ニコニコ動画】APNG(アニメーションPNG)の作り方(KnobManの使い方)
posted by g200kg : 3:36 AM : PermaLink
2010/11/13
ArtsAcoustic
ArtsAcousticさんからプラグインのプレゼントを貰いました。
実はこのGUI、SkinManとKnobManだけで作られているという事です。ここまで使ってもらえると本望ですね。
デザイナーはKVRのフォーラムで頻繁にやり取りしていた人で、中々コアなリクエストを出して来ていたのですが、こんな凄いのを作っていたとはおみそれしました。
これはCL Seriesと名づけられたコンプレッサーで、Mid/Side処理、いわゆるMS処理ができるのが特徴です。
左から入った信号がMとSに分けられてそれぞれパラメータが設定できるような流れにレイアウトされていてなかなか直感的にわかりやすいですね。"OptElectronic"の文字が見えます。フォトセル型のコンプをシミュレートしているようです。ゴチンゴチンに潰して上げるみたいなものではなく薄くちょっとSideを広げるくらいにすると良い感じです。
posted by g200kg : 3:04 AM : PermaLink
2010/11/12
KnobMan 1.39リリース
KnobMan 1.39をリリースしました。
KnobMan 1.39
バグフィックス1件のみ:
BugFix: 'DropShadow-LightDir-To' と 'EdgeHighlight-LightDir-To' の値が保存したファイルから正常にロードされない。
この問題はKVRのフォーラムで指摘されたんですが、実は随分前からこの状態だったようです。ツマミを回した時に影の方向が変化するパラメータですが、今まで誰も使ってなかったのだなぁ、という。
いやまあ、パラメータが増えすぎて私も全部を使う事はないのだけど。
posted by g200kg : 12:54 AM : PermaLink
2010/11/09
KnobMan 1.38 リリース
KnobMan 1.38をリリースしました。
What's new in Ver.1.38
* BugFix: 'Image'プリミティブのサイズとノブのサイズが合っていませんでした。
* BugFix: 長方形のノブで回転させた時に画像がゆがんでいました。
単なるチェック漏れのバグフィックスです。「もうこれでいいや」とか思うとこの有様。
posted by g200kg : 12:35 AM : PermaLink
2010/11/02
KnobMan 1.37リリース
さっき画策中とか書いたけど、もう取りあえずこれでいいやって思ったのでリリース。
変更点は
・APNGアニメーション出力をサポート
・アニメーション出力時の往復指定をサポート
・回転時に元の角度を保持する'KeepDir'オプションを追加
・ウインドウの最大化状態を記憶するようにした
・BugFix: 色編集のアンドゥができなかったので修正
しかしAPNGファイルでかいね・・・
posted by g200kg : 12:11 AM : PermaLink
2010/11/01
APNGについて
APNGという画像フォーマットがあります。
APNGといっても拡張子は".png"で一見普通のPNGファイルと見分けが付かないのですが、これは「Animated PNG」というアニメーション対応のPNGファイルです。
アニメーションと言えば「アニメーションGIF」が今も結構使われていますが、256色しか使えないという制限がありますので、さすがに時代遅れな感じです。もともとPNGはGIFの置き換えを目指していたはずですがアニメーションは放置状態で、随分後になってMNGというフォーマットが策定されたものの、複雑にしすぎたため殆ど使われませんでした(データ放送なんかで使われてるみたいですけどね)。
じゃあ、て事でもっと単純にパラパラアニメを作れるようにMozilla Corporationが策定したのがAPNGです。特徴としてはAPNG対応のソフトではアニメーションして非対応のソフトでは普通の静止画PNGに見える、という所ですね。
まあこれは2007年頃の話でその後、APNGフォーマットはPNG策定グループでは認められず、mPNGというまた違ったフォーマットが提案されるもののそれも大コケするという、迷走状態に入っちゃうのですが。
なんだかんだいって今の所、FireFoxとOperaがAPNGに対応しています。IEで表示できないのでなかなか広く使われるという状態にはなれないのですが、とりあえずフルカラーアニメーションするには便利かなあ、という感じ。規格争いが絡む話なので、色んな意見はあるのでしょうけど。
て事でKnobManでAPNG出力を画策中です。アニメーションしてますか? FireFoxかOperaじゃないとただの静止画ですが。
posted by g200kg : 10:52 PM : PermaLink
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