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2012/11/29
Appleがプロオーディオ製品の開発を縮小するという噂
単なる噂ですけど、本当なら結構衝撃的です。
早速あちこちで色々と反応しているようです。買収後のLogicの扱いもAppleにしてみれば数あるアプリの1つでしかないのだな、と思わせる部分もあるし、Appleならやりかねないって言う意識がやっぱりちょっとあるかもね。
元Emagicの人が「そんな訳ねえよ」っていってたり、元ネタがProToolsを主に扱うblogなので信用できないって言ってたり、縮小っていっても1割減るだけと言ってたり、反応は今のところ総じて否定的ではあります。
ちょっと興味深い意見としては、「Appleは他のDAWメーカーと同じサイクルの開発競争をしていないし、する必要もない。彼らのペースで開発を続けてアップデートした時にはちゃんと売れる事を知っている」なんてのがありました。これは1つの真理なのだろうなという気がします。
ICON.jpさんの日本語記事
http://icon.jp/archives/4053
その他の反応
Macworld :
http://www.macworld.co.uk/macsoftware/news/?newsid=3413212&pagtype=samechandate
LoopInsight :
http://www.loopinsight.com/2012/11/27/about-the-rumor-that-apple-decimated-its-pro-audio-team/
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その後の話 : Appleがプロオーディオ製品開発縮小という噂の決着
posted by g200kg : 12:08 AM : PermaLink
2012/11/27
KVRのトップページが変わった?
KVRのトップページに「KVR Deals」という欄が出来てセール情報が出るようになったみたいですね。
セール情報は関心が高い人が多いし、今まではニュースの中なんかに紛れちゃってたのでこれはいいかも、って思ったけど幅方向がだんだんきつくなってきたなあ・・・。
posted by g200kg : 11:28 PM : PermaLink
「Windowsオーディオエンジンでリミッターがかかる」件の続き
先日から一部で盛り上がっている「Windowsオーディオエンジンでリミッターがかかる」件について、ありぱぱ氏、藤本健氏を中心に主にTwitter上での議論が進められていた所に口を挟ませていただいたりしていたのですが、とりあえず回避するための方法がまとまった所で、藤本氏がAVWatchの記事として書かれています。
藤本健のDigital Audio Laboratory
「Windowsオーディオエンジンで音質劣化」検証その2
私の方では先週、回避策の基礎実験としてWMPのオーディオDSPプラグインのテストという記事を書きましたが、その後ありぱぱ氏がこの現象への対策用にターゲットしたもっと使いやすいDSPプラグインを作成していてAVWatchの記事でも紹介されていますので、リミッター対策用に導入するのでしたらそちらがよろしいかと思います。
それにしてもこの現象、藤本氏の今回の記事でも新たにWin8ではまた挙動が違うらしいと新たな材料が提起されてますし、検証してゆくと底なしにズブズブとWindowsのディープな部分にはまりこんでゆく感があります。綺麗に片付くのはいつになりますかねえ...。
posted by g200kg : 1:19 AM : PermaLink
2012/11/22
忘れ去られたGMPI
オーディオプラグインの規格の主流はVST、AUあたりになってきているとは言え、最近でもAAXが出てきたり、ReasonがREを出したり、やっぱり乱立という感じは否めないですね。
以前はこれを何とかしようという動きもあったようです。先日KVRで「GMPIはどうなった?」みたいなスレッドがあって、えーと、GMPIって何だっけ?としばらく思い出せなかったのだけど、かつて、オーディオプラグインの統一規格とするべく提案された規格でした。
「Generalized Music Plugin Interface」の略で、MIDI規格の管理をしているMMAのワーキンググループとして活動し、2003年から検討開始され2005年には要求仕様がまとめられています。
http://retropaganda.info/archives/gmpi/gmpi-requirements-2005-04-05-final-draft.html
当時のメーリングリストを見ると、2003/2004あたりは本当に活発に議論してたんですね。ChairmanはCakewalkの人で、他にもプラグインデベロッパーとして良く見る名前もちらほらいます。
http://www.freelists.org/archive/gmpi
が、その後の動きはなく、完全に忘れ去られました。
SynthEditの作者、Jeff McClintock氏が「あの時書いたプロトタイプのコードはSynthEdit SDKに使われているんだよ」なんて言ってます。無茶しやがって...あいつは俺の心の中にずっと生きてるぜ、みたいな?
「VST2みたいな慣れ親しんだAPIと、良い設計のAPIの間の矛盾が解決できないのが最大の問題」だったとの事です。
でも仮にこれが統一規格として成立していたとしても、最近のAAXだのREだのみたいな新しいプラグイン規格の出現は止められなかったんじゃないかなあ。時代と共に要求される仕様は思いもよらない方向に伸びていったりしますから、共通規格を作るって本当に難しいです。
posted by g200kg : 12:27 AM : PermaLink
2012/11/19
WMPのオーディオDSPプラグインのテスト
この記事は藤本健氏の記事「「Windowsオーディオエンジンで音質劣化」を検証 」
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/dal/20121112_572414.html
およびありぱぱ氏の記事「Windows Media Playerは音質が悪い?」
http://dgo.xsrv.jp/alipapa/wmp/
で言及されているWindowsでの音の再生時にある条件でリミッターがかかり、本来のデータがそのまま出てこないという現象に関するメモです。
Twitter上で色々と議論が交わされているのを見て興味が湧き、ついちょっと横から口出ししたりしてたのですが、状況整理と、回避のテストの一部としてTwitterの140字では説明が厳しいものがあるのでここに書いておきます。
とりあえず今わかっている事
テスト方法 | ループバックできるオーディオIF、またはSPDIFで接続した2台のIF or PCを使い、0dBFSまで振れているデータを再生し、戻ってきたデータと比較する。 |
症状 | 振幅が-0.13dBFS (= 0.985くらい) のあたりでリミッタがかかる。 単にクリップするのではなく、多少先読みしてゲインリダクションしている。 |
回避方法など |
|
で、やっかいなのは一番ユーザーが多いと思われるWindows Media Player(WMP)での再生の場合に回避が難しいこと。
だったのですが、WMPにはオーディオDSPプラグインという機構があって再生時にエフェクトをかけたりする事ができるのですが、そこに細工をして解決するという道がなくはない、というのが今の所のWMPに対する最善策。もちろん、使用アプリをWMPじゃなくてfoobar2000にASIO入れたものにするとかすれば問題なくなるのですが。
(1) 例えばこれは、WMPからASIOに出力するプラグインです。これでWMPの出力をASIOに流してしまえばリミッターは通りません。
http://sourceforge.jp/projects/sfnet_asiowmpplg/
ただ私がテストした限りでは時々データがこぼれたりしていまいち安定していません。
(2) もう1つはプラグインで全体のレベルを-0.13dBほど下げるという方法があります。
単純に音量を制御する、というプラグインは、Windows SDKのサンプルプログラムとして入っていますので、これをそのままビルドしたものが使えます。
ビルドしたもの⇒wmpplugin1.zip
これの使い方はちょっと面倒です。
解凍するとwmpplugin1.dll というファイルが出てきます。
wmpplugin1.dllのあるディレクトリでコマンドプロンプトから
>regsvr32 wmpplugin1.dll
とするとシステムに登録されます (ちなみに削除する場合は 「>regsvr32 /u wmpplugin1.dll」とします)。
WMPを立ち上げて再生画面を右クリック⇒「その他のオプション」⇒「プラグイン」⇒「オーディオDSP」を選択
「オーディオDSP:」の欄でWmpplugin1 plugin にチェックして選択し、「プロパティ」
Scale Factor (0.0 to 1.0): の欄が最初は1.0になっているのを 「0.98」に編集しOK
これでWMPでの再生は全て音量が0.98 ( = -0.175dB) と少しだけ下がったものになり、リミッターのスレッショルドにひっかからなくなります。
posted by g200kg : 7:19 PM : PermaLink
2012/11/15
Designing Audio Effect Plug-Ins in C++
こういう本が出たのだね
「Designing Audio Effect Plug-Ins in C++」てなんという絞り込まれたテーマ。まあ実際に買って読むのは大変そうだけど。
そして著者の経歴、マイアミ大学フロスト音楽校でC++でのオーディオ信号処理やシンセシスを教えてるって、そんなの大学で教えている環境があるという事に羨望。
http://www.focalpress.com/books/details/9780240825151/
posted by g200kg : 11:07 PM : PermaLink
2012/11/14
SynthEdit の64bit/VST3対応が進んでいるらしい
ソフトシンセ開発ツールとして広く使われているSynthEdit。
http://www.synthedit.com/
正直私はちょっとテストで使って見た程度でしかなくて最近の動きとかはさっぱり知らなかったのですが、なにやら VST3対応かつ64bit対応という動きがあるらしいです。↓のページで作者のJeff McClintock氏が答えています。
http://www.synth-answers.com/1117/will-synthedit-be-vst3-compatable
次のバージョン1.3で対応との事ですが、いつ頃の話なんですかね? これが出るとフリープラグインも64bit/VST3が増えていくのでしょうか。
posted by g200kg : 7:38 PM : PermaLink
Kamioooka 1.0.3 リリース
Kamioooka を1.0.3にバージョンアップしました。
修正点は以下の一つだけです。
* BugFix : モジュールをドラッグした時にモジュールの順序が乱れる場合がある
posted by g200kg : 12:40 AM : PermaLink
2012/11/11
アナログシンセ・ビルダーズ・サミット
昨日は第12回アナログシンセ・ビルダーズ・サミットにKamioookaを展示してきました。
http://analog-synth.jp/summit12entry/j_index.html
基本的に ハードウェアのシンセがメインですので、ソフトシンセだとパソコンが置いてあるだけになっちゃって迫力には欠けるのですけどね。初めての参加でしたけどみんな作るのを楽しんでいる、というか楽しいから作っている人の集まりなのだなという事を強く感じるイベントでした。
参加人数がどんどん増えているという事で、それは喜ばしくはあるのですが同時に裏方の仕事が急増して運営が困難になってきている、という悩みもあるようです。せっかく味のあるイベントですので良い打開策を見出せればいいのですが。
Beatnic.jpさん
話題の謎楽器ウダー
posted by g200kg : 5:08 PM : PermaLink
2012/11/09
KVR DC'12 の変わったモノ
KVR DC'12の各エントリーが出揃って私もぼちぼちチェックしてます。
http://www.kvraudio.com/kvr-developer-challenge/2012/
上位にきそうなのは「ThrillseekerXTC by Variety Of Sound」、「Transient by Sleepy-Time Records」、「Proximity by vladg/sound」 あたりですかねえ。
そんな中で、「これはいったい何だろう? 」と一見してわからないものもあるわけですが、理解してみれば面白かったりします。
まあ軽い所から・・・
「Sound Rider by Polygon Audio」
まずこれを動かすには最新のDirectXをインストールする必要があります。WIndows7の素の状態では動きませんでした。
http://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=35からインストールできます。
それで、これは何かと言うと3Dのスペアナで上の図みたいなのがぐりぐり動きます(YoutTubeに動画が上がってるのでそれを見るとイメージがつかめるかと思います)。マウスで視点の操作ができるんですが難しくてなかなか思うように動かせなかったりします。実用上の意味を問われると今はまだなんとも言えませんが、シリアスな方向としてはスペクトラムの見せ方としてこういう表示だからこういう事がわかる的なものを見つけられれば凄く意味のあるものになるかも知れません。そういうものがなければ開き直って音ゲー的なものにするという方向でも良いんですが。
http://www.youtube.com/watch?v=hpFtur1JDRI
そしてこれ
「VST Plugin Preset Match by Christian Budde」
これはプラグインではなくWindowsで動くアプリです。ただ、私の所ではどうしても起動時にエラーが出て動かせていません。
何をするものかというと、「あるプラグインの設定をいじって別のプラグインと同じ結果が出るようにする」という事を自動的に行うものです。何だかよくわかりませんね。
例えば謎のフィルタープラグインがあるとします。これをリファレンスとしてグラフィックEQプラグインのパラメータを自動的に調整して同じ特性を作る。なんて事を目指しているようです。もちろんフィルターだけじゃなくて例えばディストーションの歪み方なんかも視野に入れているという事なんですが・・・。
開発者自信もまだ実験的なもので完全なものではないとは言ってるのですが、本当にできたら凄い。というかできるの? という疑問も出てきますが、これを作っている人はVST Analyzer とかVSTの特性を測定するソフトなんかを書いてるので根拠なくやってるわけではなさそうです。「ミカンにリンゴのふりをさせる事まではできないからね」とか言ってますので、可能な限り特性を近づけるという意味では確かに解はありそうです。なかなかのチャレンジじゃないかと思います。
最後にこれ
「Inspiration by Musical Entropy」
これもプラグインではなく Win/Macで動くアプリです。最初動かしてみてもさっぱりわからなかったのですが、要するに曲を作る時にランダムにアドバイスを与えてくれるアプリという事です。例えば上の画面では「不安定なメトロノームトラックを使ってみろ」とか出てます。こんな感じで「オープンチューニングを試してみたら?」とか「3/4拍子!」とか適当な事を言ってくれます。
ジョークソフトなの? と思うかも知れませんが、これはブライアン・イーノが使っていた「Oblique Strategies」という、抽象的な言葉が書かれたカードを引きながら曲を作ってゆくという手法を応用したものという事です。純正のOblique Strategiesに加えて追加のメッセージセットの切り替えなんかもできます。
役に立つかどうかは使う人次第ですけど、行き詰った時に一枚引いてみる、なんてやってみてもいいかも知れません。意外なブレークスルーができるかもですよ。使う人次第ですけど。
これ、KVRのフォーラムでは「気に入ったよ!」て言ってる人が結構いるみたいです。
英語とフランス語に対応しています。
posted by g200kg : 9:50 PM : PermaLink
Kamioooka Demo 2 (multi instance)
Kamioooka 6台によるデモ
posted by g200kg : 10:23 AM : PermaLink
VSTプラグインのUID
正直64ビット版のVSTを作るのはKamioookaが始めてだったので、ちょっとやっちまったなあと反省。
VSTプラグインのユニークIDを32ビット版と64ビット版で同じにするべきか違うものにするべきなのかという話。
サンプルコードとかには変えている形跡もないし同じで良いんだろうなと思いつつ、なんか違うものにしたほうがコンフリクトとかの点で安全な気がして、わざわざ変えたのだよね。よけいな事した。
しかし、問題はコンフリクトではなく、プリセットのデータが32ビット版と64ビット版で互換性がなくなってしまう事なのだった。これは不便。プラグインとしてはどちらのユニークIDでも読み込めるようにはしたのだけど、ホストアプリが「これは違うから読んじゃ駄目!」とか言って読ませてくれないんだよね。
残念!
posted by g200kg : 12:06 AM : PermaLink
2012/11/08
Kamioooka 1.0.2 リリース
Kamioooka 1.0.2をリリースしました。
Kamioooka 1.0.2
* BugFix : 32ビット版との互換性のため64ビット版のユニークIDを変更(IMPORTANT)
* BugFix : VSTHost/SAVIHostでプリセットロード時にプログラム名が変わらない
* BugFix : ホストによってケーブルのアニメーションが遅くなる
重要
バージョン1.0.2の64ビット版はそれまでのものとIDが変わっています。1.0.0または1.0.1の64ビット版で作成したパッチはホストアプリによってロードできない場合があります。(古いパッチをロードしたい場合はVSTHost/SAVIHostで強制的にロードして保存する事で新しいIDに変換する事ができます) http://www.hermannseib.com/english/vsthost.htm
posted by g200kg : 11:33 PM : PermaLink
Kamioooka 1.0.1 リリース
Kamioooka は高DPI環境でGUIが正常に表示されないバグを修正して Ver.1.0.1 になりました。
Kamioooka 1.0.1
* BugFix : High-DPI環境でGUIが崩れる
posted by g200kg : 1:59 AM : PermaLink
2012/11/07
KVR DC'12 ピックアップ
KVR Developer Challenge 2012 はエントリー総数55。こりゃなかなかチェックするのも大変です。
ざっと見渡した感じで、注目すべきプラグインを幾つかピックアップしてみました。
Sifft by xoxos
古参xoxosさんのIFFTを応用したサンプルプレーヤー。サンプルを汚しながら再生する感じなのでどこにでもはまるわけではないですが、運がよければ面白い音がでるかも知れません。最初に素材をLoadしないといけないので、立ち上げただけでは音が出ません。何か適当ものを付けておいてくれれば良かったのだけど。
Beat Black Mamba by Beat
ベースライブラリ、プレーヤー。作りこみがしっかりしてると思ったらOrionを作ってるSynapse Audioのサンプルプレーヤーが元なんだね。sfzを読んでアルペジエータ、シーケンサーでブリブリいう感じです。起動した時に添付のfxbを読み込まないと音が出ません。このあたりはちょっと不親切だなあと思うのだが。
Orchestral Strings One by Sound Magic
サンプルベースのストリングス音源。アタックがなんか変な感じの音がでます。GUIはまだこなれてないなあ、と思うのですが使いどころによっては面白い音になるかも。
Proximity by vladg/sound
音源の距離を設定するプラグインです。元の音か設定によるのかも知れないけどテストした範囲ではそれほどはっきり距離を感じるという雰囲気ではなかったかな。コンセプト的には距離方向の変調をかけたり、とかちょっとわくわく感があります。これは、「Tokyo Dawn Labs」さんと「vladg/sound」さんのコラボという事です。TDLはTokyo Dawn Recordsの開発部門みたいな感じ? Tokyo って言っても東京じゃなくてドイツらしいけど。
中段左から
ThrillseekerXTC by Variety Of Sound
VoS、Bootsyさんのエキサイターです。彼はDC'09でも一位を取っていて注目度は高いです。周波数領域でごにょごょするより、波形処理的な側面が多いのかなと思うのですが、いつもかなり独自の技術的アプローチをしています。このエキサイターも内容は把握していませんが、「MOJO」と呼ばれる謎な感じの信号処理を行っているようです。とにかく渋めの所を攻めてきますね。
Transient by Sleepy-Time Records
アタックとサステインをいじるトランジェントプロセッサ。GUIも綺麗にまとまっていてわかりやすいです。このジャンルはまだそんなに数がなさそうで珍しいですね。結構過激に変化します。
下段左から
Philteroid by Phuturetone
GUIが素晴らしい。ちゃんと3Dレンダリングしてるのかな? しかし私のところでは音が出ませんでした。動いたと言ってる人の間では評価が高いようなんですが、トラブルが多発しているようで現在デバッグ中とのこと。なおるのを期待しています。
Boids by ToneCarver
グラニュラーディレイという事なんですが、パラメータがいっぱいあってまだよくわかっていません。白い四角の領域でグレインが可視化されてにょろにょろします。ちょっと飛び道具的な感じもしますけど、どんな音が作れるのか興味は湧きますね。
Delay Studio by Minimal System Instruments
3バンドディレイって感じです。パラメータがいっぱいあるけど落ち着いて見れば3バンドLRに分かれてるだけですので、理解はしやすいです。良い使い方を見つけるにはちょっとあれこれ試す時間が必要かも知れませんが自由度は高そうですね。
その他
Commodore 64 Synthesizer Sessions DELUXE by Bedroom Producers Blog
コモドールC64の音のサンプリングライブラリです。↓にデモビデオがあるのでこれを見ると雰囲気がわかります。
http://bedroomproducersblog.com/2012/11/06/bpb-presents-commodore-64-synthesizer-sessions-deluxe-free-sample-pack/#more-12708
趣味にもよりますが、チップチューン好きにはたまらんライブラリじゃないでしょうか。「Bedroom Producers Blog」さんと「Rhythmic Robot」さんのコラボという事です。サンプルライブラリなので多少サイズが大きいですが、結構充実しているようです。
The Penultimate Trilogy by The penultimate stopover
これはループやWAVの詰め合わせという事なんですが、なんと5GBオーバーのサイズがあって今のところみんなダウンロードに苦戦しているようです。うーん、中身はまだわかりません。
kamioooka by g200kg
それから私の作品 「Kamioooka」もぜひチェックしてくださいね。ちょっとマニアックすぎるかも知れませんがシンセの勉強にもなりますよ。
http://www.g200kg.com/jp/software/kamioooka.html
posted by g200kg : 7:29 PM : PermaLink
KVR DC'12 の概況
取りあえず説明文とGUIだけ眺めた。
いや、これだけあるとダウンロードするだけでも大変だぞ...
Commodore 64 Synthesizer Sessions DELUXE by bpb : コモドールC64のサウンドライブラリ。いわゆるチップチューン
Sweetgirl luxury Compressor/Saturator by Acidacide Media : コンプ・サチュレータ
FadoryMasterWS by Midi Mobiles : これはCCとかRPNとかを加工する感じのMIDIプラグインぽい
Transient by Sleepy-Time Records : アタックとサステインを調整する感じのトランジェントプロセッサ。綺麗にまとまってそう
KlingKlang Random Drum Hit Machine by Reusenoise : ドラムシンセぽい
BotteXWS by Midi Mobiles : MIDIプラグイン。よくわからんがCCを送るものか?
Boids by ToneCarver : グラニュラーディレイ。グラニュラーを可視化してる模様。ちょっと面白そう
Beat Black Mamba by Beat : サンプルベースのベースシンセかな? Mac/Win対応
Agr by Max Brezhestovski : MIDIステップシーケンサー。
Full Bucket's Frequency Shifter by Full Bucket Music : 周波数シフター、いわゆるピッチシフターではありませんとの事
ThrillseekerXTC by Variety Of Sound : 大御所VoSさんのエキサイター。何か謎の信号処理をやっている? 人気でそうだMinisynth series by Acrobatics : 3台のミニシンセの詰め合わせ
Heliox by Remigio Coco : シンプルっぽいシンセだけど、何かあるのかな?
Space360 by cytoSonic : ルームシミュレータ / リバーブ
Sound Rider by Polygon Audio : 3次元スペアナ。ぐりぐり動く。割と見て楽しむ感じ
Tapatiki by GaryG : 8タップディレイ
aurelia filtha by easytoolz : アナログLPF
PIO by Tyapu : アルペジエータ付きシンセ
PTEq-1a by Ignite Amps : プリアンプシミュレータ
Poly 2106 by Synthescience : 素直っぽい構成のシンセ
Sifft by xoxos : この人も古参ですね。タイムストレッチ付きのサンプルプレーヤーかな
Matrix 8000 by Starbell AVM : マトリックスに凝ったシンセ。ベリンガーBCR2000での制御を想定しているらしい
Modulok by WaveShaper : パーカッションのサウンドライブラリ
SIXPACK by rsmus7 : 各種シンセのプリセットの詰め合わせ。Synth1とか
Delay Studio by Minimal System Instruments : やたらとパラメータが多そうなディレイ
Sucker by mireksukplugins : シンプル構成のシンセ
ALIQUOTER by milomil : 6OSCのシンセ
Particle Of God by Noizefield Instruments : グリッヂ系のエフェクト? Reaktor用
Hot Robot Vocoder by Design-S : ボコーダー。バンドの設定がちょっと変わってる
Clip Shifter by LVC-Audio : リミッター / クリッパー
The Penultimate Trilogy by The penultimate stopover : Apple loops / ACIDファイル / IRファイルの詰め合わせ
Inspiration by Musical Entropy : Win/Mac対応。スタンドアローンの作曲支援ソフト。インスピレーションを刺激するんだとか
Hydra PL by Petrol Limiter : 割と普通っぽく見えるシンセ
The Total Composure Orchestra by Total Composure : オーケストラのサウンドライブラリ
Fusion Delay by SonicXTC : プラズマという良くわからないパラメータのあるディレイ
Guitar Amp Sim 3 by Ph D(J) Music : ギターアンプシミュレータ
Trans Computer Maschine by Cescato Musiktechnologie : セミモジュラーシンセ。自由度はありそう、GUIがでかい
Maxwell Smart by Lively Audio : インターサンプルピーク対応マキシマイザー
PitchedDelay by lkjb : ピッチシフト付きディレイ、Win/Mac対応
Proximity by vladg/sound : Gain/Delay。音源の距離を設定する感じのエフェクト? Win/Mac対応
VST Plugin Preset Match by Christian Budde : プラグインのプリセットを自動設定するツール? まだよくわからん
kamioooka by g200kg : パッチケーブル式フルモジュラーシンセ。私の作品です
Catalyst by Broken Gadget : 特殊な波形成型機能付きのシンセ? ちょっと聴いて見ないとわかんない
Flame by Martin Eastwood Audio : 複雑なマトリックスが組めるマルチエフェクト
Azurite by Distorque : マルチボイスコーラス
SoftAmp 3OD by AXP : 真空管プリアンプシミュレータ。球の種類とかを選べる
Orchestral Strings One by Sound Magic : サンプルベースのストリングス。Win/Mac対応。SoundMagicて結構大手?
Spectrum Analyzer S8 by KevinK : スペクトラムアナライザー Win/Mac対応(というのはSoundFlowerかな?)
OctaveDown by Phonics : オクターバー。パラメーターが無いよ
Philteroid by Phuturetone : フィルターエフェクト。GUIが綺麗
Dust Bucket by Signaldust : BBD風ステレオコーラス
HYDi by TD : (挙動の予測できない?)シンセ。よくわからんが内蔵エフェクトは多そう
Vintager Toy by Solcito Música : ビンテージサウンドメーカー。どんな感じかわからない
Automathico by SirSickSik : MIDIノートジェネレータ。結構複雑
さてどうしたものか...取りあえずもう寝る
posted by g200kg : 1:35 AM : PermaLink
KVR DC'12 投票開始とKamioooka公開
さて、いよいよ KVR主催のプラグイン開発コンテスト「KVR Developer Challenge 2012」の各エントリーが公開され、投票期間が始まりました。
http://www.kvraudio.com/kvr-developer-challenge/2012/
今回のKVR DCは総数54エントリーで、かなりの大量です。
Windows対応48エントリー、Mac対応7エントリー、と今回新設されたサンプルライブラリなどのSoundwareが6エントリーあります。
g200kgはパッチケーブル式ポリフォニックフルモジュラーシンセ「Kamioooka (上大岡) 」で参加しています。
http://www.g200kg.com/jp/software/kamioooka.html
posted by g200kg : 1:29 AM : PermaLink
2012/11/05
ADSRの話とかBLITの話とか
ADSRの話とかBLITの話を「VSTiの作り方」の方におまけとしてくっつけておきました。
http://www.g200kg.com/jp/docs/makingvst/index.html
VSTiに限った事でもないんだけど、このあたりの技術的なネタはまとめておこうかと思います。
posted by g200kg : 7:39 PM : PermaLink
2012/11/01
WebAudioAPIのAudioParamの挙動がChromeとSafariで違う
単純にオシレーターにビブラートをかけたい場合の接続、
OSC1には基本の周波数として400(Hz)を設定し、更にOSC2から100の振幅の信号を突っ込みます。
Chromeの場合、OSC1の周波数は
400 + (-100) ~ 400 + (+100) = 300 ~ 500 Hz の出力になります。
Safariの場合、400 は無視されて
-100 ~ +100 Hz となるようです。(マイナスの場合は極性が反転してるかも知れませんが、基本的にプラスと同じ扱いの模様)
仕様としては、このあたりどうなるべきかちゃんと書かれてなさそうですけど、これは困るなあ。実際使う側としてはChrome型の動作でないとビブラートも手軽にかけられないぞ。(SafariはLion上の6.0.1で確認)
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※ Safariのnightly build ではChromeと同じ動作になっていると教えていただきました! 良かった!
posted by g200kg : 11:47 AM : PermaLink
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