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2012/12/30
除夜の鐘!
WebSequencer + WebFMsynthesizerで水引さんが除夜の鐘(!!) ループを作ってくれました。
鐘の音はFMシンセならではですね。
Chrome または Safari6以降のみ対応です
除夜の鐘
なお、「(※108回目で各自止めてください)」とのことです (!!)
ついでにWebSequencerのシンセ枠にWebFMsynthesizerのGUIが入りきってなかったのでウインドウのサイズに合わせてシンセ枠がリサイズするようにしました。横にずっと伸ばすとシーケンスも多少打ち安くなりそうです。
posted by g200kg : 11:21 PM : PermaLink
2012/12/28
Plugwire
む? これは!! Mac上でWinのVSTを動作させる試み。
どれくらい安定しているのかはわかりませんが。
Ornament Uncle:http://diaphone.blogspot.jp/2010/12/11.html
実は同じような試みはWacvstという名前で2009年頃からオープンソースで開発されているのですが、結構セットアップやら何やら大変そうで、Lion以降の対応もどうやらできていないという状態で停滞していました。Plugwireの作者はそれまでWacvstを使っていたようなのですが、業を煮やして自らWineskinベースで作り直した、という経緯のようです。
何でも動くわけではないし、入出力の接続もラッパーを挟む作業が面倒そうで過大な期待はしない方が良いとは思いますが、それでもMacのDAW上でWindowsのVSTが動いているというのは面白いですねえ。
Wacvst:
http://sourceforge.net/projects/wacvst/
posted by g200kg : 6:25 AM : PermaLink
2012/12/26
JKnobMan1.2.4リリース
JKnobMan 1.2.4をリリースしました
http://www.g200kg.com/jp/software/knobman.html
Kamioookaで使ってる途中で見つけた奇数ピクセルサイズで中心がずれるのをやっと直しました。
後、オランダのSjoerd Bijleveld氏がオランダ語のコンフィグレーションを作成してくれましたので同梱してあります(内容が合ってるのかどうかは私には判断つかないです...)
変更点:
BugFix: Japanese setting is forced on .dmg version
BugFix: Specific RGB color value cannot be set
BugFix: Center offset when odd pixel size knob
configuration for Dutch (nl.ini) is added. (Thanks to Sjoerd Bijleveld)
posted by g200kg : 7:53 PM : PermaLink
Web Music Developers JP忘年会
昨日はWeb Music Developers JPの忘年会@渋谷でした。
https://groups.google.com/forum/?hl=ja&fromgroups=#!forum/web-music-developers-jp
前回に引き続きここのメンバーでの話は凄く濃い方向に行くのだけどそれが楽しいね。
どういう内容の話かはWeb Music Developers JPアドベントカレンダーから推して知るべし。
http://www.adventar.org/calendars/22
posted by g200kg : 1:06 PM : PermaLink
2012/12/20
Kamioookaのo
Kamioookaのoが2つなのか3つなのかは結構迷う所なんですけど、私のシンセの名前は「Kamioooka」で3つにしてます。別にそんなにこだわってるわけじゃないんですけどね。
京急線の駅名表示ではoが2つなのは知っていたのですが、こんな感じで最初のoの上に長音を示す横棒が引かれてるのでまあしょうがないかなと思っていたわけです。
しかし最近気がついたのは地下鉄線の表示だと、横棒もなしでoが2つ。
あれれそうなのかーと思って周りを見ると
駅ビルの表示がやっぱり横棒なしでo2つ。
いかんこれはo3つの立場があやうい。
ということでクグってみると、
kamiooka --- 約 43,500 件
kamioooka --- 約 43,800 件
きわどいけどやっぱりkamioookaの方が多いじゃないか! しかしこれは意見が分かれてるなあ。googlability の面でちょっと問題かもしれん。
こう、ひらがなでかくと「お」が3つあるのにアルファベットにすると2つになるというのは、なんかへんな感じがするんだよね。
多分普通の英単語だとoが3つ繋がる事自体がなくて、Boooom!! とか Vrooooooom!! とかなんかこうオノマトペ的なイメージがあるんじゃないかと思ったりしてます。別にこだわってるわけじゃないんですけどね。
posted by g200kg : 7:33 PM : PermaLink
2012/12/19
sonicAPI.com
てっきりブログのどこかに書いたものだとばかり思ってたけど書いてなかったみたいです。
10月の末あたりにzplaneがsonicAPI.comというサービスを公開しているのですよ。
http://www.sonicapi.com/
これは何かというと音の信号処理をネット経由で行うというもので、次のようなものが含まれます。
- タイムストレッチ
- ピッチシフト
- ピッチコレクション
- リバーブ
- キー検出
- テンポ検出
- ラウドネスメーター
ちなみにzplaneと言えばプラグインデベロッパーでもあるのですが、技術開発をメインとした会社です。特にタイムストレッチの「Elastique」は有名でCubaseなどの大手DAWにも搭載されている本格的なものです。
sonicAPI.comはこれと同等の処理をするAPIをネット上に公開しますという大胆な試みで、将来的には有償のサービスを目指しているようですが、現在はベータ版として無償公開するので使ってみてね、という感じになっています。想定としてはクライアントのJavascriptから直接呼び出す形とサーバーのPHPから呼び出す形のサンプルコードが準備されています (JSからの呼び出しだとアカウントidが丸見えなので、クローズドな環境での使用しかできないような気がするのですが...)。
私もアカウントだけ作ったのですが、そのままになってました。なんで今これを書いているかと言うと10月の時点では年末までベータ版という話だったのですが、これが2012年の3月末まで延長されます、というメールが来て思い出したのでした。なお、本運用に入ってもフリーアカウントは継続しますと明言をしていて、使用頻度などで制限をかける方向で考えているようです。
使い方としてファイルをsonicAPIのサーバーに送って、処理結果をまた戻してもらうような形になっていてリアルタイムにエフェクトがかかるようなものではありませんので、どういうアプリにするのが良いかはちょっと考えどころですが、プロフェッショナルクオリティのエフェクトが無償公開されているというのはなかなか魅力的に見えます。
しかしながら有償本運用の準備にまだ手間取っているようで、想像するに「プロフェッショナルなエフェクト」と「Webサービス」の組み合わせだと、使うのに要求されるスキルのAndを取ると、今の所使ってみようと言う人口が極めて少ないのではないかと思うのですよ。時期はわかりませんが将来、色んなものがこういう感じで提供されるようになりそうな気もしますので、触ってみるのも良いかと思います。
posted by g200kg : 7:09 AM : PermaLink
2012/12/18
WebFMsynth+WebSequencer
iOSのシンセを開発している水引氏がWeb Music Developers JPの方でブラウザで動くFMシンセ(WebMidiLink対応)を発表されましたので、WebSequencerでデモを作ってみました。
WebFMSynthesizerはDXぽい4オペレータのFMシンセで、それを3台読み込んでいます。
クリスマスも近いしこんな感じですかね。
実際にブラウザで動作させる場合はChromeまたはSafari6で下のリンクからどうぞ。
水引氏のページ:
http://www.taktech.org/takm/
WebFMsynthesizer:
http://www.taktech.org/takm/WebFMSynth/
posted by g200kg : 3:25 PM : PermaLink
2012/12/15
Kamioooka 1.0.7 リリース
連日のアップデートでせわしないけど、Kamioookaはすでに1.0.7になっています。
修正は一点のみ:
BugFix : RenoiseでGUIを閉じる時にクラッシュする
posted by g200kg : 12:46 PM : PermaLink
2012/12/14
Kamioooka 1.0.6 リリース
Kamioooka 1.0.6をリリースしました。
- BugFix : LFO tempo sync がパッチロード時にずれる
- VCF Resoの範囲をほぼ自己発振するまで拡張(1.0.5以前のパッチを読み込んだ場合は自動的に調整します)
- プリセットを幾つか追加
posted by g200kg : 6:29 PM : PermaLink
2012/12/13
Win8 + タッチディスプレイ
Windows8 + タッチディスプレイ環境にしてみたいとちょっと思っていたりしたのだけど、これ読んでだいぶテンションが下がった。
http://www.kvraudio.com/forum/viewtopic.php?t=367726
2年前からタッチパネル環境を試してるけどよろしくない、という経験を語る人によると
・既存のアプリはGUIが小さいのでタッチで使うのは無理
・立っている画面に指で触れる体勢だと手が疲れる
という指摘があり、薄々そんな気はしていたのだけどやっぱりそうかなあ。
最近のタッチ対応ディスプレイだとかなり寝かせて使えるようになっているみたいなので、そういうのを導入すればましになるのかも知れないけど、机の上の配置とか椅子の高さとか色々と考えなおす必要がありそうだ。
posted by g200kg : 2:19 PM : PermaLink
2012/12/11
KVRの歩き方
この記事はWeb Music Developers JP のAdvent Calendar 2012用の記事です。
クリスマスまで日替わりのテーマで何か面白い記事が投稿される予定ですので、興味がありましたらどうぞ!
http://www.adventar.org/calendars/22
DTMをやっている人なら「KVR」というサイトについて聞いた事くらいはあるかと思いますが、今回はこのKVRについて紹介します。
元々は管理人である Mr.KVRことBen Turl氏の個人運営のサイトだったのですが、Muse Researchの所有を経て、現在ではKVR Audio, inc.という独立した企業が運営するサイトとなっています。
ちなみに「KVR」という言葉には特に意味はないという事なのですが、昔は「KvR」とvが小文字表記になっていて、多分「Kなんとか von Rなんとか」みたいな貴族っぽい名前のイメージだったのかなと想像します。わかりませんけど...。
http://www.kvraudio.com/KVRは世界最大の音楽制作用プラグインのデータベース/コミュニティを持つサイトで、ネット上ではプラグインを探すのなら「ggrks」じゃなくてまずKVRへ行け、みたいな事が良く言われています。KVRのコンテンツはざっくりいえば、
- ニュース
- プラグインデータベース
- フォーラム
からなっています。
これらはとりあえず眺めてみるだけなら特にアカウント等がなくても利用可能ですが、アカウントがあればフォーラムなどをより積極的に利用できるようになります。アカウントの作成は画面の右の方にある赤い「Register」のボタンからメールアドレスやハンドル名を登録するだけで取る事ができ、費用は発生しませんのでまずはアカウント取ってみるのはいかがですか?
アカウントがあれば次のような事ができるようになります。
- フォーラムへの書き込み
- フォーラムの全文検索
- プライベートメッセージ
- 自分用のサイトやニュースレターのカスタマイズ
- Developer Challengeなどのイベントへの参加
特定の製品についての反応を知りたい時などはアカウントを取ってフォーラムの全文検索をするのがなかなか有効ですよ。
ニュース
かつてはKVRがDTM関係のニュース配布元として最速を誇っていました。プラグインのアップデート情報などはまずKVRから流され、それを元にしてRekkerdやMakeTunesのようなニュースサイトが転載してゆくような流れが長く続いていたのですが、最近はすこし様子が変わっています。
元々どうやってKVRのニュースが作られていたかと言うと、プラグインデベロッパーやKVRのユーザーが管理人のBen氏に基本情報をメールし、Ben氏がニュースを書いていました。しかし数年前くらいからニュースの流量が増えてこれが滞り始め、どうやらBen氏の作業がパンクしているようだとフォーラムでも話題にされるほどの状況になります。
他のニュースサイトではこの頃から独自のニュースソースによる記事も増え始め、KVRでのニュースの滞りが解消された現在でも必ずしもKVRが最速というわけではなくなっています。
さて、このKVRでのニュースの滞りの解消のために導入されたのが2012年2月のデベロッパーアカウントです。これにより、プラグインデベロッパーが自らニュース原稿を書く事ができるようになりました。「私はxxxを作りました」じゃなくて「oooはxxxを発表しました」みたいにデベロッパー自身が書いているんですね。Ben氏は基本的にそれを認証するだけです(私のつたない英語だと結構直してくれたりするんですが...)。
こういう事情で、特に零細デベロッパー製品の場合などは実はデベロッパー自身が書いている1次情報という意味でなかなか貴重だったりします。ただプラグインのアップデート情報などは、今まではデベロッパー自身が書かないニュースでも誰かがKVRに知らせてBen氏が書いていたのですが、そういうニュースは減ったようですべてが網羅されているというわけではありません。
Rekkerdなんかでは現在でもサイト側からこまめにアップデート情報を収集してますので、ある意味補完関係が築かれています。
プラグインデータベース
KVRのプラグインデータベースは規模としては世界最大です。昔は本当にあらゆるプラグインをほぼ完全に網羅していたのですが、さすがにフリープラグインが大量に出回るようになってからは漏れているものもあります。特に最近はニュースと同じくデベロッパー自身がDBに登録できるようになっていますので、あまりKVR側から能動的に収集してDBに追加する事は行っていないようで、KVRで見つからなくても複数のデータベースサイトを横断的に探せば見つかる場合もあります。
データベースの一覧性についてはちょっと微妙な所があるという気もするのですが、デベロッパー名が判っている場合は「Developers(Brands)」から探すのが早いと思います。それ以外の場合はメニューの「Plug-ins, Hosts, Apps,Hardware, Soundware」からの検索がメインになります。検索の条件設定はかなり自由にできます。「こんなプラグインを探したい」という場合だと「Operating Systems」や「Tags / Categories」あたりを設定して検索というパターンになるかと思います。
とりあえず何らかの検索動作から入らないといけないので、目的もなくなんとなくリストをブラウズするというのはちょっとやりにくいです。件数が多いのでしょうがないのかも知れませんが。
フォーラム
なんだかんだ言っても個人的にはこのフォーラムがKVRのサイトの中心で、価値のあるものだと思っています。プラグインのユーザー/デベロッパーと直接やり取りができる場ってなかなかないですからね。
フォーラムは多数の板に分かれていますが、特に活発なのは「Instruments」「Effects」「Hosts」の3つです。さらっとスレッドの一覧を見るだけでも今何がホットなのか様子が掴めると思います。
それからデベロッパーが集まっている所が「DSP and Plug-in Development」です。作っている人がメインですので、ユーザーがメインの掲示板に比べるとさすがに書き込みの量は少ないのですが、時として技術的な面で非常に有用な情報があったりします。音関係のプログラムを作る人なら目を通す価値がありますよ。例えばこのブログの過去記事で、「Faustに衝撃を受けた・・・」とか「Boomsk : JavaScriptでVSTを生成する」というWeb系としても興味深いネタもこのデベロッパーフォーラムを眺めていて見つけたものです。
メインのフォーラム群の下には「Official Company Forums」というのがあって、各デベロッパーが個別のフォーラムを持っています。私も「g200kg Forum」を持ってはいるのですが、正直なところ英語ネイティブでない人がフォーラムを持つと結構しんどいです。書き込みの量にもよりますが。
カンパニーフォーラムを持つには、まずデベロッパーアカウントを取ってから管理人にフォーラムの開設を申請します。何か審査基準のようなものがあるのかどうかは良くわかりませんが、少なくともKVRのDBにプラグインが登録されている人なら通ると思います。また、話が前後しますが、デベロッパーアカウントはまず普通のアカウントを取ってからデベロッパーとして申請するような順序になります。
という事でKVRの紹介をさせていただきました。やはり英語な所が壁ではあるのですが、ドイツ/フランスあたりの人の割合もかなり高いです。相手も基本英語はカタコトだったりしますので開き直っちゃえば良いと思いますよ。ただ、KVRのフォーラムのスタンスは非常にジェントルですので、法的に疑義があるような内容はもちろんですが喧嘩腰だったりするとモデレーターによって割合迅速に削除等の処置がされますので、2chあたりのノリでは書かない方が良いとは思います。
とにかくまだまだ日本人が少ないですし、有効活用しないとなんだかもったいないですね。
それからWeb関連の技術についてはまだ興味を持つ人があまり多くはありません。KVRに集まっている人は音楽制作の即戦力になる実用的なツールなり情報なりを期待する人が多いように思いますので、Webベースの技術がどう着目されて行くかは今後の発展次第でしょう。
posted by g200kg : 7:30 AM : PermaLink
Kamioooka 1.0.5 リリース
Kamioooka 1.0.5 をリリースしました。
バグfixとキーボード周りの機能を多少追加しています。
- BugFix : 64ビット版がクラッシュする
- BugFix : FMを深くかけた時に予期しないノイズが出る
- サステインペダルサポート
- ポリ/モノ/レガートモードサポート
- オートグライドモードサポート
posted by g200kg : 2:57 AM : PermaLink
2012/12/08
KVR DC'12 結果発表 Kamioookaは3位を獲得しました
KVR Developer Challenge 2012 の結果が発表されました
http://www.kvraudio.com/news/kvr-developer-challenge-2012---the-winner-is-20871
総合部門、全55エントリー中
- 1位 --- ThrillseekerXTC by Variety Of Sound
- 2位 --- Proximity by vladg/sound
- 3位 --- Kamioooka by g200kg
またサウンドウェア部門はThe Total Composure Orchestra by Total Composure、ワイルドカード部門の発表は来週となっています。
という事でKamioookaは3位を獲得しました!
1位のThrillseekerXTCは2位にほぼダブルスコアの差を付けたらしいです。うーむ凄い、なんかもう貫禄がありすぎてかなう気がしない。2位のProximityは着眼点のユニークさが素晴らしいです。何ができるのかその意図を説明するのが難しそうですけどデモビデオで丁寧に説明されてました。結果発表ページの順番が順位みたいなのでTransient が4位だったのかな? 個人的にこいつは好きだった。
Kamioookaの3位は他のエントリーを見ているとこれ以上は望めない所までは来れたと思います。音の面では少し練り足りなかった所があるのは否めないのですが、Virtual Analog シンセというジャンル自体、もう結構やりつくされている感じもしなくはないです。
応援してくださった方、ありがとうございました!
posted by g200kg : 9:26 AM : PermaLink
2012/12/06
Kamioooka 1.0.4 リリース
Kamioooka 1.0.4 をリリースしました。
* BugFix : OUTMIX/VCFで予期しない歪が発生していたのを回避
* BugFix : VCFのfreqツマミの反応をスムーズにした
この変更でパッチによっては音の雰囲気が変わってしまう事があるかも知れません。ただ基本的には良い方向の変化になると思います。
posted by g200kg : 5:30 AM : PermaLink
2012/12/04
Appleがプロオーディオ製品開発縮小という噂の決着
先週、広まった「Appleがプロオーディオ製品の開発を縮小する」という噂は世界中に波紋を呼んだようで、大勢としては噂に否定的だったのですが、一部ではLogicからのDAWの乗り換えをどうするか、なんていう具体的な議論も始まる事態になっていました。
気になったMacRumorsの読者がこの件についてAppleに直接の確認を取って、音楽製品のマーケティング・チーフであるXander Soren氏から明確に噂を否定する回答を得たようです。
http://www.macrumors.com/2012/12/03/apple-hard-at-work-on-next-version-of-logic-pro/
KVRではこの回答をもってこの噂に関するスレッドへの書き込みが停止されています。
http://www.kvraudio.com/forum/viewtopic.php?t=366564
posted by g200kg : 10:26 AM : PermaLink
簡単な式で波形生成してみる
この記事はWeb Music Developers JP のAdvent Calendar 2012用の記事です。
クリスマスまで日替わりのテーマで何か面白い記事が投稿される予定ですので、興味がありましたらどうぞ!
http://www.adventar.org/calendars/22
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今回のテーマはシンセサイザーのオシレーターの実装です
シンセサイザーで音の元となる波形を生成するオシレーターをどうやって作るかは、それぞれに工夫を凝らす部分で、例えばBLITなんていう技術が使われたりもするのですが、多分一番多いのは波形テーブルを参照するやり方でしょう。多少メモリは使いますが、どんな波形でもテーブルさえ作ってしまえばあまり負荷もかからずに波形生成できますしね。
でも今回はもっとカジュアルに数式から波形生成する方法の一例を紹介します。なおこの方法はエイリアスノイズの対処が一切されていないので、そのまま出力する波形の品質としては今いちです。使いどころはちょっと限られるのですが、その代わりにとにかくシンプルで軽いです。それから多分ソースを見た人に「なんだこれ??」と思わせる効果がありそうです。
とりあえずソースをどうぞ。これだけで、鋸歯状波(SAWTOOTH) / 三角波(TRIANGLE) / 矩形波(SQUARE) / サイン波(SINE)の4種類の波形を生成する事ができます。
// 初期化
var phase=0;
var delta=freq/samplerate;
var x1,x2,y;
// 波形設定
function SetWaveForm(waveform) {
switch(waveform) {
case SAWTOOTH:
x1=0; x2=2; y=2; z=0;
break;
case TRIANGLE:
x1=0.5; x2=1.5; y=4; z=0;
break;
case SQUARE:
x1=0.5; x2=1.5; y=100000; Z=0;
break;
case SINE:
x1=0.5; x2=1.5; y=2*Math.PI; z=1/6.78;
break;
}
}
// 1サンプルの処理
function GetOutput() {
if((phase+=delta)>=1.0)
phase-=1.0;
var t = ( Math.min( Math.max(phase ,x1 - phase), x2 - phase) - 0.5) * y;
var out = t - t*t*t*z;
if(out>1.0)
out=1.0;
if(out<-1.0)
out=-1.0
return out;
}
ポイントとしては波形にかかわらず単一の式で生成を行い、波形の切り替えは静的な係数が違うだけになっています。
初期化の後、SetWaveForm()で波形を設定します。各波形に応じて係数x1,x2,y,zの4つを設定するだけです。
その後は、サンプル毎にGetOutput()で出力値が計算されます。delta は周波数freqに対する1サンプルあたりの差分、phaseが0.0 ~ 1.0 の範囲で現在の位相をあらわしています。26行あたりで phase に delta を加算しつつ1.0を超えたら戻す処理をしていますね。
問題は28行目です。何をやってるのか非常にわかりにくいですが、まず、x1から下がる直線とx2から下がる直線の間に入るように折り返し、次に0.5を中心に取り直してyの倍率をかけています。SAWTOOTHとTRIANGLEの場合の折り返しの様子が下の図です。
SAWTOOTHの場合は0.0-1.0の上昇する直線がそのまま出力されますが、TRIANGLEの場合は折り返されて三角波状になっています。どちらも0.5が中心ですが、TRIANGLEは折り返された分振幅が小さくなりますのでyの係数で調整します。
SQUAREの場合はと言うと折り返しに関してはTRIANGLEと同じですが、倍率yが100000と大きな値になっています。つまり28行目の所では超巨大三角波ですが、出力は30行目あたりで-1.0 ~ 1.0 の範囲に制限されていますので、クリップして結果として(ほぼ)矩形波になります。
SINEの場合はどうでしょうか? 倍率は違いますが基本は三角波に近く、今まで使ってなかったzの係数が設定されて29行目の計算が生きてきます。これは簡単に言えば3次関数での近似で三角波の頭を潰す形でサイン波に近い所に無理やり合わせているという処理です。変換の元になる値は倍率 2*PI なので0.0 ~ 0.25 の振幅を 0 ~ PI/2 に変換しています。
Sin()のテイラー展開は下の式のような感じですので、3乗の項だけ計算しているのに近いですね。ただし、3乗の項の分母は6ではなく、以降を省略した誤差の埋め合わせのため6.78になっています。これは波形の頂点が不連続にならないようにするためのexperimentalな値です。
sin(x) = x - pow(x,3)/(3*2) + pow(x,5)/(5*4*3*2) - pow(x,7)/(7*6*5*4*3*2) + ....
この近似は実は結構歪んでいるので精度を求めるのなら、テイラー展開の5次の項まで計算してやればかなり良くなるんですが、あくまでシンプルでパフォーマンス優先としています。
という事で、波形生成の1方法のご紹介でした。エイリアスとかがあまり問題にならないLFOなんかにいかがですか? この方式で作った各波形は下の図のような感じになります。
posted by g200kg : 12:28 AM : PermaLink
2012/12/03
dlvr.itのテスト
RSSからTwitter/Facebookに連携するdlvr.itというのを@agektmrさんに教えてもらったので、設定してテスト投稿。何をどこに投稿するかという設定がかなり自由にできるのがいいね。
http://dlvr.it/
しかし自分のサイトのRSSがどうなってるか最近全然見てなくてテンプレートいい加減かも。
とりあえずこれで、このBlogからFacebookのg200kgとTwitterの@g200kgに連携できる(はず?)
posted by g200kg : 8:33 PM : PermaLink
OpenLabsが新しいDAW「StageLight」を発表
OpenLabs が新しいDAW 「StageLight」を発表しました。
すでに購入も可能でデモ版も準備されています。
OpenLabs : StageLight
OpenLabsと言えば、パソコン付キーボード(?) NEKOを作っていた所で、なかなか一癖ありそうな感じがするのですが、このStageLightは初めての人でも簡単に曲が作れる、というあたりを目指しているようです。
過去のOpenLabsの記事Windows用ですが対応はWin7/8のみとなっています。タッチパネルでの操作をかなり前面に出している模様。私の所にはタッチパネル環境がないので試せないのですがこれはどんな感じかちょっと興味がわきますね。
そしてなんと価格は$9.99。これは安い。ちょっと思い切りすぎなんじゃ?
その他の特徴
- 無制限のAudio/MIDIトラック
- WAV/MP3のインポート
- Elastique タイムストレッチ
- VSTサポート
最低限必要なインスツルメントも付いているし、$10以下でVSTがちゃんと使えるDAWなら結構魅力的かな。
画面はこんな感じです。
SongBuilderというのを起動するとテンプレートから選んで行くような感じで曲を作れます。
結構細かいチュートリアルがついています。
posted by g200kg : 12:47 PM : PermaLink
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