« 2013年09月 | 2013年10月のアーカイブ | 2013年11月 »
2013/10/30
Web Audio API 搭載Firefox 25リリース
さて、昨日リリースチャンネルのFirefoxが25になりました。
そしてこのFirefox25にはWeb Audio APIが搭載されています。
ついに来たねぇ~。
下の図のような感じでフル機能搭載になっています。
about:configのフラグ設定とかは無しでデフォルトで使えるようになっています。
すばらしい。
ちょっと気を付けないといけない点は
1. AudioContextはプリフィックスなし
2. 古いAPI名はサポートされていない
3. 何故か幾つかのattributeが入っていない
(BufferSource、OscillatorのplaybackStateとか)
多分3.が問題になるケースはそれほどないと思います。
1.と2.については今までChromeでだけ開発してた場合は手直しが必要かも知れませんね。
このサイトではWAOrganが1. 2. に引っかかって動かなくなっていたので修正しておきました。
WAOrgan
posted by g200kg : 10:36 PM : PermaLink
W3C文書の翻訳の手順
W3C文書(Web Audio APIのドラフト) http://www.w3.org/TR/webaudio/ を翻訳しかけているんですが、手続き的な所が良くわかってなかったのでメモ。
まずW3Cの"INTELLECTUAL RIGHTS FAQ"のページで翻訳についても触れられています。 http://www.w3.org/Consortium/Legal/IPR-FAQ-20000620#translate
そして翻訳をしようと言う人のための情報ページとして"W3C Translations"のページがあります。 http://www.w3.org/Consortium/Translation/
それから翻訳に関わる人のメーリングリストとして、"w3c-translators@w3.org"というメーリングリストがあります。 アーカイブはhttp://lists.w3.org/Archives/Public/w3c-translators/、W3Cのメーリングリストの扱い方はhttp://www.w3.org/Mail/のあたりです。
手順としてはこんな感じです:
W3C Translationsのページはすでに存在する翻訳を検索できるようになっていますので、まず既存の翻訳がない事を確認します。
FAQでTechnical Report(TR)以外の文書では、まず文書のAuthorかEditorに許可を得るという事が書かれています。それ以降はTRと同じ流れです。(翻訳しようとしたWebAudioAPI仕様はDraftだけど、一応TRなので多分必要ないのにEditorのcwilsoさんにメールしてしまいましたけど..)
メーリングリストw3c-translators@w3.orgで翻訳したい文書がある事を宣言します。なおメーリングリストはsubscribeするとメール経由の確認手続きが行われますが、その後モデレータの承認があるまでメールを出しても配布されません。これには数日かかるようです。「もうあるよ」とか「誰かがやりかけてるよ」みたいなのはここで教えてくれるようです。
メーリングリストで問題がなければ翻訳する事になりますが、翻訳版には元文書へのリンクとか正式文書は英語版である事とか幾つかの表示義務があります。詳細はINTELLECTUAL RIGHTS FAQに書かれています。
翻訳版の置き場所はどこでも良いようですが、出来上がったらメーリングリストでURLをアナウンスします。
とこんな所ですかね。まだできてないですけど。
なお、W3Cに翻訳版のデータベースがあるんですが、これは今はTRのRecommendation、いわゆるW3C勧告でAuthorized Translationというかなり厳格な手続きを踏んだものだけが登録されるようです。
W3Cとしては翻訳する対象としては頻繁に更新されるドラフトでなく完成版であるRecommendationを推奨していますが必要があればドラフトを翻訳してもよいです。流れ的には、
Working Draft(WD)
↓
Candidate Recommendation(CR)
↓
Proposed Recommendation(PR)
↓
Recommendation(REC)
となるんですが、こうやって見ると Web Audio API もまだ先は長いですね。まだ元文書で抜けている部分もありますし。
posted by g200kg : 6:12 PM : PermaLink
2013/10/20
第一回Web Music ハッカソンが開催されました
10月19日、Google東京オフィスにて第一回WebMusicハッカソンが開催され、チューターとして参加させていただきました。オシロ持ち込みの重装備の方なんかもいてなかなか濃いイベントになりました。
http://googledevjp.blogspot.jp/2013/09/1019-web-music.html
各社よりハッカソンのために提供された機材の山!!
チームに分かれてハッカソン進行中
こんなの作ってみました。Whiteboard Drum。もうちょっとブラッシュアップして来月のシンセビルダーズサミットに持って行くつもりです。
高得点をゲットしたTenorionとブラウザを連携させたVJシステム!
ブラウザで音を扱う環境は日々進化しています。どこまで行くか楽しみだね。
posted by g200kg : 1:15 AM : PermaLink
2013/10/15
GVSTが長年の沈黙を破ってアップデート!
GVSTと言えば、コンプレッサーやらディレイやらと一通りのエフェクター類をフリーで公開している老舗で、中でもピッチコレクターのGSnapは有名ですね。ピッチコレクターと言えば当時結構高価なAutoTuneしか無かった時代にフリーのピッチコレクターの存在感は大きなものでした。
私がピッチコレクターKeroVeeを作ったのもGSnapを見て「フリーでもここまでやるのか!」という刺激を受けたというのはあります。高価なAutoTuneしか無かったら似たようなものを敢えて自分で作ろうとは思わなかったかなぁ。先達としてリスペクトしています。
しかしGVST製の一連のプラグインも既にかなり古くなっていて、活動はもう停止しているとばかり思っていたのですが、突如アップデートが発表されました。今回のアップデートではすべてのプラグインに64ビット版が追加されています (VST3ではなくVST2.4の64ビットです)。
個人的に気になるのはやっぱりGSnapなんですけど、パラメータ関係はそのままみたいでGUIは少し変わっているようです。
KeroVeeは基本的にAutoTuneエフェクトでケロケロさせる事を主目的としてチューニングしていて癖も強いのですが、GSnapはフォルマント補正はありませんが音質的には自然でもうちょっとおとなしい感じの補正に向いているかと思います。目的によって使い分ければいい感じになるんじゃないでしょうか。どちらも有料のAutoTuneがあれば事足りると言えばそれまでなのですけど、今でもフリーのピッチコレクターは少ないので貴重な存在です。
posted by g200kg : 11:03 PM : PermaLink
2013/10/12
SampleTank3はどうなった?
時々SampleTank3の事を思い出します。もう何年前からリリースされるという噂が流れているのかわかりません。
「今作ってます」みたいな話がたま~に出てきて、そういえばまだリリースされないなぁ...みたいな事の繰り返しですね。
去年の今頃は2013年の早い時期あたりかな? みたいな発言が中の人からあったのだけど、もう年末がすぐそこになってるじゃないですか!
という事で久しぶりに関連情報を漁ってみたのですが、今のところIKの中の人の発言で今年の年末までに、というような話が出ているようです。年末と言っても後3カ月もありませんし信じて良いものやらわかりませんが。ちなみに、「目標はありますが確定はしていない」という言い方です。
プロモとかまだ一切目にしないけど? という突っ込みには「そりゃまだやってないし、ベータテストとかやるとしても秘密裡だからね」という事で、これだけずるずる来ていますが「やめます」と言うような否定的な感じも今のところ無いんですよね。去年のSonic Realityの人の発言では Sonic Reality 担当分のライブラリは大体終わっているけどIK担当分の仕事がまだまだ山積みかなぁ、というニュアンスでした。去年はSRの人がちょろちょろと情報を出したりしていたのが今はIKの人が発言したりしているのでフェーズとしては進んだと言っていいものなのかなぁ?
もう待たされすぎているので、今更日程がどうとかで噛みつく人自体が少なくなっているような気がします。
SampleTankの事を覚えている人はどれくらいいるのでしょうか。今更これが出てきてもなぁ...という感じになってしまうのは寂しい。
ちなみにTwitter上では公式@ikmultimedia_jpさんがSampleTank3に関して出るとは言っていないけどちょろっと言及してたりするので何らかの動きがあると期待していいですか?
posted by g200kg : 12:12 AM : PermaLink
2013/10/11
JKnobMan 1.3.1 リリース
JKnobMan を1.3.1にアップデートしました。
- .knobファイルのフォーマットをサイズ圧縮のため変更しました
(バークワードコンパチ:1.3.1で保存したファイルを開くには1.3.1以降のJKnobManが必要です) - KnobBrowserで表示されるサムネイルのサイズをオーバーサンプリング使用時でも原寸で表示するようにしました
- 回転の中心X/Yの位置をレイヤープレビュー上に表示するようにしました
- 大きなサイズのノブを編集する際のUIレスポンスを改善しました
.knobファイルは今まであまりサイズの事を考えていなかったのですが、特にjpegのテクスチャーを多用した場合にサイズが膨れ上がってしまいがちで、凝ったテクスチャーのレイヤーを10枚ほど重ねると10MBを超えるくらいになっていました。ケースにもよりますが1.3.1ではフォーマットの見直しで1/10程度のサイズで済むようになります。
UIレスポンスの改善については、100 x 100 px程度より大きいサイズで影付けなどをした場合にパラメータ編集の反応が遅くなっていたのを改善しています。
ついでにWeb版のWebKnobManでも透過テクスチャーを使ったファイルや1.3.1以降のファイルを開けるようにアップデートしました。今のところKnobGalleryにあるデータを一応正常に開けるようになっていますが、サイズが100x100を超えるようなデータはパフォーマンス的にかなり苦しいです。
posted by g200kg : 2:08 PM : PermaLink
2013/10/07
フラットデザインと音楽系ソフト
そろそろWindows8.1が出るという話なのでこのままではいかんと思い、もう1年近く前に買うだけ買って塩漬けになっていたWindows8をようやくメインPCに入れました。ソフトのオーサライズ関係で問題が出ると悲惨な事になるので怖くてなかなか入れらんないのです。なんかインストールに数時間かかって、更にドライバー類を軒並み更新しつつ、今のところ特に重大な問題は起こっていない模様です。
しかしまあ、フラットデザインの流行はこのWindows8から始まってiOS7で確定的なものになったと認識しているのですけど正しいのでしょうか? Windows8もスタートボタンの件とか色々言われてますけど、新たなUIの流行を作り出したと言う意味ではこういう方面ではずっとAppleの後追いだったMicrosoft的には快挙なのではないかな。と同時に流行りものだと思うので慣れればどうという事もないのでしょうけど、何故こののっぺりしたフラットデザインがモダンって事になってしまったのだろうな、と思わなくもないです。
デザイン的には、コンピュータ内の機能が現実世界よりも進化しすぎて現実世界のメタファーで表現する事に無理が出始めた、とか色々理由付けもされて、現実世界のメタファーを重視するスキューモフィズムの終焉だとか言われているようです。まあ単に目新しかったので流行ったと言ってもよさそうですけど。
そして以前からガラパゴスな路線を邁進する音楽系ソフトのUIはこの先も当分、相変わらずじゃないかなぁと言う気がします。楽器/エフェクト系ソフトにとってのリファレンスはOSの標準ウィジェットやルック&フィールではなく、やっぱりハードウェア機器なんですよねぇ。「あの往年の○○って言う機器がソフトウェアだけで動作する!」みたいなビンテージな機材が価値を持つ限り変わらないんじゃないかあ。何しろまだ真空管が現役デバイスの世界ですから。
なんというかこの辺のこだわりには執念的なものを感じます。同じくメディアを扱うソフトでも画像関係のソフトだとそういうのが全くなくてボタンやらスライダーやらはOSの標準ウィジェットを使ってOSとのルック&フィールの統一を図むうとする所なのだけどね。
posted by g200kg : 3:23 PM : PermaLink
2013/10/05
Robozawaくんがネタにされてた
Renoise-GateでRobozawaくんがネタになってた。凄くいい加減なアイコン作ってすみません。
しかし手作業で喋らせるのはさすがに大変そうだ。
そしてボーカロイドなんかでも無理やり喋らせる試みは色々あるみたいだけど、イントネーションの不自然さと言うか違和感に何か共通するものを感じるのはなぜなのかなあ。ボイスロイドやCeVIOの例もあるし基本的にピッチの動きをそれらしく出来れば一気に人間ぽくなるような気がするのだが、パラメータ化しづらい人間ぽさみたいなものがあるんだろうか。
posted by g200kg : 12:59 PM : PermaLink
KnobMan 1.3.0 リリース
KnobManをアップデートしました。
今回のアップデートでは、以下が変更されています。
- Fix : エクスポート時に確認ダイアログが2回出る事があったのを修正しました
- テクスチャーの選択メニューにサムネイルを表示するようにしました
- テクスチャーとしてアルファ付きPNGを使用した場合、透過するようにしました
- テクスチャーファイルを幾つか追加しました
- テクスチャーのズームを行った場合の補間を改善しました
- スポイトツールに拡大表示を追加しました
テクスチャーのアルファPNGのサンプルとして、PunchingMetalとHexagonというファイルを追加してあります。
これを使うと下図のような表現が可能になります。
また、スポイトツールの拡大表示はこんな感じです。
※なお今回、Win版のexeラッピングツールを変更しています。多分大丈夫だと思うのですが、起動に問題などあればご連絡ください
posted by g200kg : 2:29 AM : PermaLink
2013/10/02
KVR Audio Readers' Choice Awards 2013
KVRで音楽系ソフトウェアの人気投票が行われています。
KVR Audio Readers' Choice Awards 2013
オーバーオール/シンセ/サンプラー/DAWなど20部門に分かれての投票になります。
現在各部門で10製品程度の候補がノミネートされていて、自分のお気に入りを選択して投票できるようになっています。ノミネートされた製品を見ると結構古いのから新しいのまで入り乱れている感じですね。もし、リストの中に投票したいものが無い場合は、追加して投票する事もできるようです。
DAW部門とかどんな結果になるのか興味深いですね。イメージ的にはKVRはReaperが強いんですけどどうでしょうね。
投票期間は10月末までで、投票にはKVRのアカウントが必要です。
posted by g200kg : 11:28 PM : PermaLink
« 2013年09月 | 2013年10月のアーカイブ | 2013年11月 »
-->
g200kg