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2015/09/26

SounDir


SounDir(サウンディア)という楽曲のステム配信のWebサービスが立ち上げられているようです。
ステムというのはマルチトラックで構成される楽曲の各パートの事を指します。

http://soundir-landing.strikingly.com/

" ステム配信をユーザーの使いやすいように効率化し、楽曲の二次創作を活性化するウェブサービスです。 1人ではなく、クリエイター同士の共創によって楽曲が成長すること、クオリティの高い楽曲が生まれてくるということを目指しております。 "

との事で、各ユーザーがパート毎にトラックをアップロードして二次創作が可能な環境を目指しているようです。ニコニコ動画なんかでもいわゆる「演奏してみた」系のトラックをマッシュアップしたりという事は時々行われていますが、SounDirでは全体をミックスし直すのではなく再生時に各トラックをオン/オフできるようになっています。

http://soundir.net/

ネットワークを応用した音楽制作と言うと、遠隔地を接続してセッションができるというのが目標の一つになっているような気がします。

とは言えネットワーク越しのレイテンシーと相手と同時に接続していないといけないというのが問題で、実験としてはできても気軽に使えるプラットフォームとしてはなかなか簡単には実現しないかなと思うのですが、こういう形式のシステムの方がお手軽に使えるのかも知れません。面白そうですね。

まだ基本的なシステムが立ち上げられたばかりで開発要員の募集も行われているようですので今後の展開に期待したいと思います。

posted by g200kg : 9:48 PM : PermaLink

2015/09/09

音楽記述言語 Alda


Dave Yarwoodさんという方がテキストエディタで音楽を記述するための「Alda」という言語を提案しています。

readmeを見ると「PPMCK」、「LilyPond」、「ChucK」あたりにインスパイアされたという事ですが、ざっと見た感じ、いわゆるMML (Music Macro language)を拡張したような雰囲気になっています。ちなみにPPMCKはNES(ファミコン)用のMML拡張、LillyPondはノーテーション(記譜)用のフォーマット、ChucKはCSoundみたいな音響記述言語ですね。

こういうテキストエディタで簡単にメロディが書ける言語はちょこっとした音楽系アプリなんかで良く欲しくなったりするのですが、なんとなくMMLというジャンルの緩いデファクトスタンダードみたいなものしかなくて、実装毎にみんなちょっとずつ解釈が違うという困った状態になっています。みんな毎回独自にパーサーを書いてしまえる程度にやりたい事の規模が小さいのが逆に災いしているのかも知れません。

GitHub上で公開されていて結構注目度も高いようですので、ここは是非標準に育って欲しい所です。
ただこれ、今のところ実装はLisp系の言語であるClojureで行われているみたいですね。多分MMLの処理なんかは得意そうなんだけど慣れてないとちょっときついかも。

https://github.com/alda-lang/alda

posted by g200kg : 12:33 AM : PermaLink

2015/09/05

Web MIDI meets DIY #0


9月3日、「Web MIDI meets DIY」という集まりが青山 VilingVPインキュベーションオフィスであったので覗いてきました。内容はMaker Faire Tokyo 2015で出ていたWeb MIDI絡みの製品の中身についての紹介です。
@wksさんのWeb MIDI 経由で制御するロボットのデモ。残念ながら実機は現在(一部しか)動かない状態との事ですが、カメラで顔を認識して追いかけて手を振ります。
中身の現状、うーむ...なんか線がいっぱい外れてますが修復大変そう。構成はWebカメラで撮った画像をブラウザ上で顔認識してWeb MIDI API、Arduinoを経由してモーターをドライブしているようです。
雑なDIYを布教する@tadfmacさんと、「缶を叩くやつ」。MIDI信号を受けてソレノイドで缶を叩くデバイスです。
左がデモの構成で、スマホ等からサーバーにアクセスしてリモートから缶を叩けるようになっています。そしてリトルビッツを持ち込んだJS Board Shibuyaの川野さんと謎セッション。
こちらはヱンガワシステムズ横川さんが大学生向けの電子楽器を作るワークショップを紹介。右は墨汁で描いた可変抵抗デバイス、これはなかなか面白い。昔鉛筆でこういうのやった気がするけど墨汁でも行けるんですねえ。

という事でハードウェアに手を出そうとするとそれなりにハードルは高いんですけど、昔に比べると本当にカジュアルにこういう事ができるようになりました。ブラウザも今は結構何でもできるようになってきてますが、手足となるハードウェアと手軽につなごうとすると意外にWeb MIDI APIとかWeb Audio APIくらいしか手段がなかったりして、ブラウザ(JavaScriptプログラム) <=> Web MIDI <=> ハードウェアの構成はしばらくはこの手のものの定番パターンになりそうです。

posted by g200kg : 12:03 AM : PermaLink

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