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2017/08/31

メールパスワードのクラック


8月31日、普段使っているメールアドレスのパスワードがクラックされてスパムの踏み台にされてしまったようです。
今日の3:00頃から、海外IPからメールアカウントの認証を通過されて1万通ほどのスパムを送ってしまった模様です。ご迷惑をおかけした方には申し訳ありません。

多分スパム送信に使われただけで、私宛のメールが消されたりはしていないと思うのですが、もしメールを送ったのに届いていないぽい方がいればもう一度連絡をいただければと思います。

このアドレス自体はあちこちのメールアドレス登録なんかで使っていたので、怪しいリストにも収集はされているようでスパムのリターンアドレスなんかに使われる事はあったのですが、パスがクラックされたのは初めてです。取りあえず対処はしましたが、このメールアドレス自体封印するべきだろうか、困った。

posted by g200kg : 6:05 PM : PermaLink

2017/08/26

Faust勉強会 #1


8月26日、東京ENGAWAにて第一回Faust勉強会がありました。Faustというのはいわゆる音響信号処理言語の1つです。
https://faust-jp.connpass.com/event/63886/

実は5年ほど前に、私もその存在を知って一度記事を書いた事があったのですが、Faustで記述したコードからオンラインコンパイラ等を通してVSTやJavaScript等に直接落とせるというなかなか魅力的な機能を持っています。ただし記法が独特すぎてちょっとかじる程度では使いこなせなさそうでそのままになっていました。

以前の記事 : Faustに衝撃を受けた・・・

process = (_,0.5 : * <: *,* :>_ ) ~ _;
ひー、何となくわかるようで初見ではさっぱりわからねーw

今回Faustをがっつり使っているという松浦さん(@tomoya_nonymous)さんの解説があるという事で参加してきました。松浦さんの話では、おそらく日本でFaustをがっつり使っているのは彼一人だけではないかという事で参考資料を探すにはなかなか辛そうな環境ではありますが、WebAssembly の利用やWeb MIDI API との連携等、最新のWeb技術の取り込みも積極的に行われているようです。

勉強会で使用した資料を公開してくださっていますので、これを見れば大体のイメージは掴めるかと思います。
Faust勉強会 #1 資料

第二回勉強会を11月26日あたりに計画しているとの事ですので興味がある人は是非。
とにかく今はFaustを触っている人の人口が少なすぎるので、なんとかFaust使いを増やしたいという所ですね。

posted by g200kg : 11:08 PM : PermaLink

2017/08/24

Microsoft Edge に Web MIDI API をサポートして欲しい


ブラウザから MIDI 機器を直接制御できる「Web MIDI API」。MIDIキーボードから演奏情報を受け取ったりMIDI音源を鳴らしたり、音楽系アプリを作るには非常に重要なAPIです。また、ブラウザのアプリからハードウェアの端子を直接叩けるという点でも貴重で、楽器に限らず様々な工作系への応用も可能です。今の所このAPIをサポートしている大手ブラウザは Chrome のみですが、どのブラウザでも使えるAPIとしてもっと広まって欲しい所です。

という事で、ユーザーからの Microsoft Edge 開発チームへのフィードバックとしてこのページから要望を出す事ができます。

メールアドレスがあれば誰でも、3票まで投票できます。
EdgeのWeb MIDI APIサポートに清き3票を!


https://wpdev.uservoice.com/forums/257854-microsoft-edge-developer/suggestions/6508429-web-midi-api

posted by g200kg : 5:25 PM : PermaLink

2017/08/23

Kouenji Modular Meeting


先週覗いてきたModular Meeting。なんというかカレーを食べながらモジュラーシンセをつつく会の様子をちょっとだけ。
場所はいつもお世話になっている高円寺マッチングモヲル様です。
 





マチモカレー、おいしいです。

@ankgw氏によるブレッドボードによるモジュラーDIY講座

ブレッドボードとユーロラックを接続した図





どうもこういう時って自分が持ち込んだものの写真を取り忘れがち。
DMX経由の照明制御システムを持って行ったのだけど。

posted by g200kg : 11:35 PM : PermaLink

2017/08/22

黒板をひっかくアプリ


需要があるような気はあまりしないのだけど、以前テストしてみた黒板をひっかく音を出す奴をまとまったアプリとしてリファインしておきました。タッチデバイス対応ですのでiPhoneやiPadの画面でそれらしくひっかけます。

以前の記事 : 黒板をひっかく音はシンセ的に合成できるのか?

https://g200kg.github.io/boardscratch/

posted by g200kg : 1:50 AM : PermaLink

2017/08/13

MIDI=>DMX変換:Webアプリから照明を制御する


ステージ用の照明機材はDMXという規格に対応したものが多く、専用の制御卓からコントロールできたりするのですが、これをWebアプリからやりたいな、と言う事でちょっと試してみました。

なお同様の試みは@toyoshimさんなんかも既にがっつりと基板から作っているので特に目新しいというものでもないのですが、工作が面倒だったので、ありものの組み合わせでなんとかしようという戦略です。

参考 : とよしま語録:照明機材を身近に

DMX?

DMXというのは電気的にはただのEIA485のシリアル通信で、これを使って512チャンネルに対して8ビット、0-255の値を順次送信するという非常に単純なプロトコルです。

各照明機材にはINとOUTの2つのDMXコネクタがありますので、制御卓等のマスターから順次デイジーチェーン接続してゆきます。各照明機材は例えば色の制御や光の方向の制御等、自分が使いたいだけの複数のチャンネルを使用して制御信号を受け取りますが、1本のケーブル上の機材がそれぞれどのチャンネルを使うかはユーザーの責任で各照明を設定する事になります。



MIDI=>DMX

PCをマスターにするためのDMXのインターフェイスですが、単なるUSBシリアル=>DMXへのインターフェース製品ならかなり出回っているようで、ネイティブアプリから使うならこれでも良いのですが、Webアプリから簡単に動かすには Web MIDI APIが使える MIDI => DMX の変換が欲しい所です。

という事で今回は Arduino で一度USB-MIDIを受けてDMXに変換するという方法で行きます。MIDI側は@morecat_labさんのmocoLUFAを入れてArduinoをUSB-MIDIデバイス化し、DMX側はTinkerKitからArduino用のDMXマスターシールドというのが販売されていますのでそのまま使用します。

MIDIからDMXに変換するには、MIDIのどのメッセージに対応させるかを決める必要があります。制御を自分で書くならどういう割り当てでも構わないのですが、今回は単純にコントロールチェンジのコントロール番号と値をDMXのチャンネルと値に割り当て、MIDIのコントロールチェンジの値は7ビットなので1ビットシフトして8ビットの値として使用します。これだと制御が微妙に粗くなるしコントロール番号の範囲も0~119でDMXの512チャンネル全てを制御できませんので、もう少し細工をしても良いのですが、まあ取りあえず単純に。

必要なもの(ハードウェア):
Arduino UNO R3これで MIDI メッセージから DMX への変換処理を行います。
DMX Master Shield TinkerKit の DMXインターフェイスシールドです
DMX対応照明機器 Amazon等で探すと数千円の非常に安価なものからあります。
ただし安いものはトラブルも多いようですのでそこは自己責任で
DMXケーブル DMX機器を接続するケーブルは規格上ではXLR 5ピンコネクタを使う事になっているのですが、どういうわけか現在出回っているDMX機器にはXLR 3ピンコネクタを使ったものが多くあります。
DMX Master Shieldは5ピンですので必要に応じて 5ピン-3ピン変換等が必要になります
MIDIコントローラ今回はスライダータイプのコントローラでDMXの各チャンネルを設定する感じにしましたが、これはWebApp次第です。


必要なもの(ソフトウェア):
Arduino IDEArduinoの開発環境です https://www.arduino.cc/en/main/software
DMXMaster LibraryDMX Master用ライブラリです https://github.com/TinkerKit/DmxMaster
mocoLUFAArduinoをUSB-MIDIデバイス化するライブラリです。これはArduinoのメインCPUではなくUSBシリアル部のコントローラの16u2に書き込む手順が必要でちょっと面倒ですが、ここのdualMOCOを使えば、Arduino本体のプログラムとUSB-MIDIでのテストを適宜切り替えながら進められます。
https://github.com/kuwatay/mocolufa

mocoLUFAの書き込みについてはこの辺りが参考になると思います。http://qiita.com/tadfmac/items/9136f47ae1eea99a4ef7
また、mocoLUFAの書き込みに際しては、https://dfu-programmer.github.io/やWindowsならhttp://www.atmel.com/ja/jp/tools/FLIP.aspxが必要になります
Arduino MIDI LibraryArduinoのメインCPU側の標準的なMIDIライブラリで、mocoLUFAでもこれを使用します http://playground.arduino.cc/Main/MIDILibrary


という事で全景はこんな感じになります。


構成を図にするとこうです。


Arduinoのスケッチはシンプルに、MIDIから受け取ったControlChangeの値を2倍してそのままDMXライブラリに渡すだけ。
#include <MIDI.h>
#include <DmxMaster.h>

MIDI_CREATE_DEFAULT_INSTANCE();

void setup() {
  MIDI.begin();
  MIDI.turnThruOff();
}

void loop() {
  if(MIDI.read()){
    int type = MIDI.getType();
    int d1=MIDI.getData1();
    int d2=MIDI.getData2()*2;
    if(type==midi::ControlChange && d1<120){
      DmxMaster.write(d1,d2);
    }
  }
}


また今回使ったWebAppはここにあります。 http://www.g200kg.com/demo/dmx/

できました

動作テスト中です
今回はWebAppで中継してMIDIコントローラから制御しましたが、Arduinoは普通にMIDIデバイスとして見えているので、例えばDAWでコントロールチェンジを送るようなシーケンスを組んでおけば、曲と連動して照明を動かすなんて事もできますね。


posted by g200kg : 3:04 AM : PermaLink

2017/08/07

Maker Faire Tokyo 2017


8月5日~6日に東京ビッグサイトでDIY系のビッグイベント、メイカーフェアが開催されました。ごく一部ですがMUSIC関係のエリアだけざっと回ってきました。

日時 : 2017年8月5日(土) 12:00〜19:00、6日(日) 10:00〜18:00
会場 : 東京ビッグサイト(東7・8ホール)

せんとれさんのブース。純粋なユーロラックシンセモジュールという形で出展しているのは少数派かも。
WOSKさん。ハンドスピナーでスクラッチプレイができるガジェット。時流に乗った新ネタの仕込みに抜かりはないようです。
これもWOSKさんで物理的なメトロノームからマスタークロックを出力するデバイス。DAWをメトロノームに同期させたりできます。これは面白い。
結構以前から謎楽器界では知名度があったSlapStickが日本上陸。「ヌードル」とも呼ばれるもので細長い鉄板を指で叩いてスラップベースっぽい音が出ます。会場での販売もしていたのですが心が揺れている間にSOLD OUTになってしまいました。
SlapStickオンステージ。ワウ系のエフェクトと相性が良いようです。かっけー。
パラレルキャスター。ギターなのだけど各弦のピックアップが独立していていわゆる「パラ出し」なので、弦毎に違うエフェクトを掛けたりできます。シールドが6本刺さっている見た目がなかなかファニー。取り回しが大変そうだけど。
@tadfmacさんの缶叩き機。今回は缶の数がいつもの2倍らしい。子供をひきよせる効果が高いのだよなこれ。
以前ネットでちらっと見た事があったのだけど実物を見る事ができました。個人が趣味でLSIを作るのはさすがにまだハードルが高いのだけど、複数の人が作りたいものを持ち寄って相乗りした1チップに収めるというアグレッシブな試みです。
そしてこれが試作されたチップを載せた基板。2umルールで、DSP処理とかではなくアナログ処理のエフェクトとの事です。
これはDigiLogさんのOCTAというシンセですが、基板を複数重ねて厚みを持った筐体を作っているという例。これは予想外。これなら複雑な立体構造も作れそうです。
GVSヘッドフォン。耳の後ろに電極を付けて電流を流すと、三半規管を刺激してフラフラした感覚が得られるらしいです。へー。
ヘッドフォンにこのGVSを仕込みVRシステムと連動させると没入感がヤバい事になるという試み。そういえばGoogleの偉い人が2030年代には仮想空間へのフルダイブが可能になるとか言ってたな、とかふと思いだしたり。
高エネルギー技術研究室さんのテスラコイルによる演奏。いいよね、テスラコイル。放電の生音はジージーいってる感じなのでピックアップで拾ってエフェクトかけたりしたくなる。
一方その頃ステージでは、米本さんとBBBの二人、「実ズ」のSYSTEM Yを使ったノイズ系ライブ。SYSTEM Yのブースは出していないのでステージのみの参加との事。

いやーメイカーフェアは会場が広くて暑いので体力削られる感じがあります。

MUSICエリアだけじゃなくて他にも面白そうなものはあるのだけど、とても全部は回りきれません。まあMUSICエリアに関してはシンセ系各種イベントなんかでお見掛けする人も多いのである意味世間は狭い。

posted by g200kg : 3:13 AM : PermaLink

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