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2018/06/27
KDJ-ONEが届きました
今から3年半前の2014年12月、クラウドファンディング KickStarter で出資を募った「KDJ-ONE」という機材の話題が一部で盛り上がっていたのですが、これがついに手元に届きました。
当時の記事はこちら : => KDJ-ONEキックスターター開始記念
これで当時ポータブルもので話題をさらっていた Teenage Engineering の OP-1 に対抗できる、とか色々言われていたのですがね。いややはり商品レベルのハードウェア機器の製造というのは生易しい事ではないのですよ。開発元のサイバーステップさんはハード開発初仕事ですし。
その後開発は難航し、スケジュールの遅延が続いてやきもきしている人も多かったと思いますが、そのうち「ああ、そんなのもあったね...」と半分忘れられているような状態だったのですが、開発はしっかりと継続していた、と。
1年経ち、2年経った頃、これはもうものにならないのではないだろうかと思ったりもしたのですが、そこからの称賛に価する驚異的な粘りですね。OP-1 が盛り上がっている時のタイミングを逃したのは残念だけど、良くここまできたなと思います。
という事でとりあえず電源を入れてみました。まだ全然いじり方がわかっていませんが:
せっかくこれでハード開発のノウハウを積んだのだし、これで終わりにはして欲しくないかな。今後にも期待しています。
posted by g200kg : 9:51 PM : PermaLink
2018/06/11
ToneLib : 新しいフリーのZOOMストンプ用パッチエディタが発表されたようです
去年の今頃はZOOMのエフェクター用のエディタをWebアプリで書いたりしていたのだけど、一応一通りの機能ができて落ち着いてからはこの関係の動向をそれほどチェックしていませんでした。という事でちょっと目を離している隙になかなか凄いものを作った人が現れたようです。
3月頃に発表されていたらしいのだけど今まで気が付かなかった。
https://tonelib.net/
ポイントは次のような感じ:
- Webアプリではなくてスタンドアローンアプリ
- Win/Mac対応 (Linux版は開発中?)
- MSシリーズだけじゃなく対応機種が多い (Zoom G5n / G3Xn / G3n / B3n / G1on / G1Xon / B1on / B1Xon / MS-50G / MS-60B / MS-70CDR)
- オンラインのパッチ共有の機能なんかも用意されている模様
これだけの機種に対応するというのは大変なことです。対応機種を拡張しようにも単なる趣味で同じメーカーの同じようなエフェクターをこれだけ揃えるのはなかなかできないですね。
フリーウェアなのでZOOM使いの人は要チェックです。
GUIもドカンとでかいけどかっこいいね。思うのはあれだ、私が作るのはどうしても画面をコンパクトにしようという意識が働きすぎなのかなあ、と。こういうのは日本人のサガですかね。
posted by g200kg : 9:45 PM : PermaLink
2018/06/05
Webaudio.tokyo #5
6月4日、渋谷ヒカリエで Webaudio.tokyo #5 が開催されました。
結構間が空いて久々だったようですね。
https://webaudiotokyo.connpass.com/event/86449/
プログラムは始めたばかりと言いつつDJアプリを作りこんでいる人なんかがいて印象的でした。これは才能を感じる。写真を撮っていなかったので、@afroscript10さんのツイートから。
WebAudioでDJ!かっこいい!!#webaudio pic.twitter.com/w1pX4UrvEu
— afroscript@teratailのDevRelの人 (@afroscript10) 2018年6月4日
私の方からは飛込LTで最近の webaudio-controls の状況を話してきました。
- 生 WebComponents API を叩くようになったから Chrome だとポリフィル無しで動くよ。Firefoxはまだフラグ付きだけどそのうちポリフィルいらなくなるよ
- Web MIDI API と連動してコード書かなくても MIDI コントローラから動かせるようになったよ
- MIDIラーン機能も付いてるよ
- マルチタッチデバイスなら複数のフェーダーをまとめて操作したりできるようになったよ
https://github.com/g200kg/webaudio-controls
GitHubにあるからよければ使ってみて
posted by g200kg : 4:03 PM : PermaLink
2018/06/04
Algorave 見てきました
6月3日、落合soupでライブコーディングイベント、「Algorave」が開催されたので覗いてきました。
ライブコーディングというのはまだまだ馴染みのない人が多いと思いますが、PCを使ってリアルタイムにプログラムを書き換えながら音と映像を生成するパフォーマンスです。
このAlgoraveはライブコーディング専門のイベントとしては一番メジャーなのだと思いますが、今まで行ったことが無かったんですよね。私も独自ツールで似たような事をやったりしているので気にはなっていたのですが。
ちょっと満員電車状態で前半はほとんど人の背中しか見えてなくて誰がどういうオペレーションをしているのかもわからずちょっと辛い感じもありましたが、ライブコーディングの集客力は侮れないですね。
ツールとしては音系は TidalCycles、VJ 系は TouchDesigner という組み合わせがほとんどでそこにモジュラーシンセを併用したりという感じでしょうか。個人的には音系もVJ系もまとめて回したいのだけど手数が足りなくなってくるんだよねー。
posted by g200kg : 1:04 AM : PermaLink
2018/06/01
Atom のシンタックスハイライトの話
ここ最近流行のエディタと言えばやはり VSCode なんですけど、私としては VSCode が気になりつつもまだ今のところは Atom を使っています。VSCode と比べてしまうとどうしても起動の重さとかは気になっちゃうんですけどね。
そしてもうひとつ、以前から気になっているのがシンタックスハイライトがいまいち頑張ってくれない所。これはまあ個人的趣味もあると思うし気にしない人はしないのでしょうけど、改行の入っていない長い行があるとすぐ途中で諦めてしまうのですよ、こいつ。
上が Atom で下が VSCode です。折り返して表示していますが、8行目が凄く長い行になっています。
一応 Atom の issue としてはもう4年以上前からそれなりの人数があげています。ただし解決法が示されているわけでもなく、これはパフォーマンスを重視するために仕方のない「仕様」というのが結論になっているようです。
Long line breaks syntax highlighting : https://github.com/atom/atom/issues/1667
どうやら、行を解析してトーカナイズする際のトークン数の上限が100になっているみたいですね。トークン数なので単純な文字数ではなく、一つの文字列で長いのが含まれていても構わないのですが、htmlファイルなんかは < や > でトークンがぶつ切りされてかなり不利な状況です。
もう少し頑張って欲しいなあ。
という事でどうにもならないのかと思っていたらこの上限を拡張するプラグインは存在するようです。「パフォーマンスに影響するよ」という注意書き付きですが。
"grammer-token-limit" ですね。Settings => Install で "grammer-token-limit" を検索してインストールすると1行あたりのトークン数の上限が設定できるようになります。
ただこれで数値は設定できるのですが無制限に大きくできるわけではないようで、500程度までは効くのですが、それ以上の値を入れても他の制限があるのかハイライトしてくれる文字数が増えません。
下の図が500に設定した状態です。まあデフォルト状態よりはましになりますね。
ちなみに VSCode での上限はちゃんとチェックしていないのですが文字数で20000文字程度の所に限界があってその行の解析を諦めるという挙動になるようです。
この件、エディタの比較記事なんかではあまり問題視している人がいないので気にしていない人が大多数なのかも知れませんが、一応デフォルト状態よりはマシになりますよ、という事で。
posted by g200kg : 7:45 PM : PermaLink
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