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2024/03/18

PCB製造業者 PCBWay のご紹介


基板作ってますか?
今回中国の基板製造業者である PCBWay 様よりお話があり、クーポンを頂いたりしたのでご紹介します。

最近だと小規模なハードウェアの試作でも基板製造業者に依頼するケースが多くなりましたよね。個人でもハードウェア DIY をやっている人ならば、基板 CAD を使って自分で基板のガーバーデータを作り、業者に基板を発注して試作するなんていうのも普通に行われています。

中国深圳あたりには多くの基板製造を行う業者があり、それぞれ特長もありますので、試作を何度も経験している人なら既にお気に入りの業者があるかも知れません。今回は PCBWay 様に試作基板の製造と部品の調達/実装をお願いしてみました。


サイトは↓の通りです。
PCBWay のページ : https://www.pcbway.jp/


しっかりした日本語のページで安心感がありますね。



このページでとりあえず基板のサイズと枚数や層数を設定するとインスタンス見積もりというページで詳細データを入力できる見積もりページに遷移しますので、後は基板のガーバーデータさえあればすぐに発注できます。

今回は↓の基板を発注します。これは電子カリンバの試作品です。

CAD は KiCad を使用しています。基板 CAD ツールにも色々ありますが、現在、個人が基板試作のために使用するツールという事ならやはり KiCad がおすすめだと思います。

KiCad : https://www.kicad.org/
PCBWay : KiCad 7.0 でガーバー ファイルとドリル ファイルを生成する方法?

KiCad からガーバーを出力する際の手順は上のページに解説がありますが、PCBWay に簡単に発注するための KiCad 用プラグインもあります。使用するには KiCad の 「Plugin and Content Manager」を起動し「PCBWay Plug-in for KiCad」を探してインストールします。

これをインストールして PCB Editor を開くとツールバーに「PCBWay」のアイコンが追加されています。

このアイコンを押すと必要なガーバーデータを作成して直接 PCBWay の見積もりページに飛び、すぐに発注できる状態になります。

それからもう一つこれは私が個人的に作成している KiCad 用のプラグインですが、様々な基板製造業者を選択するだけでその業者向けのガーバーデータを作成して Zip 化する「GerberZipper」というプラグインを公開していますので、こちらもよろしければ使ってください。GitHub においてあります。

https://github.com/g200kg/kicad-gerberzipper




さて、基板の製造だけならガーバーデータを送って発注すれば届くのを待つだけですが、今回は手差し部品は自分で作業する事にして SMT 部品の調達と実装までをお願いしたいと思いますので、SMT 部品の部品表 (BOM)や部品配置のポジションファイル (Pick&Place とか Centroid File 等とも呼ばれます) の準備が必要です。

フォーマットは↓のページに説明がありますが、決められた固定のフォーマットしか受け付けないという感じではなく、人間が見てちゃんとわかるようになっていれば大丈夫です。
https://www.pcbway.jp/assembly-file-requirements.html

GerberZipper ではこれをサポートするために 「Make BOM/POS file」を選択すると雛型となるファイルが出力されますので、これを基に実装を依頼する部品の正確な型番等を追記すると必要なファイルはそろいます。

雛型の「mpn」の項目が型番(Manufacturer Part Number)で部品メーカーにおける型番です。部品調達を含めて依頼する場合は、良く使用される受動部品や IC 等はどのような部品かがわかれば PCBWay 側で適切な代替部品なんかも探してくれます。

部品調達/実装まで依頼するなら実際に使用する部品のリストの確認など、この後も多少のメールのやり取りはあります。必須ではないですが Fab 関係のデータを見やすく出力した PDF なんかを添付すると余計な勘違いを防ぐという意味では良いかも知れません。今回は下のような PDF をついでに添付しました。

レビューは丁寧な印象です。NPTHデータを追加し忘れたら「ここにドリル穴抜けてないですか」みたいな事も指摘してくれます。下のような感じで実際に使用する部品リストが送られてきました。


時間的な面では、今回のように部品調達/実装まで依頼するとなると基板製造や実装自体よりも部品調達に必要な時間に依存しますので使う部品次第ですね。時間を短縮したい場合は調達しやすい部品を選択する事が重要です。今回は発注してから3週間程度でしたが基板製造のみの依頼ならばずっと早いはずです。

さて、しばらく待って基板が届きました。


発送はDHL、Fedex等が選べますが今回は OCS です。

SMT部品の実装まで終わっています。

細かい部分の拡大。問題なさそうですね。


という事で基板製造業者 PCBWay のご紹介でした。

今回は調達/実装含めてでメールのやり取りでデータを送り直したり、余計な手間をかけてしまったりもしたのですが、丁寧なレビューが好印象でした。KiCad用プラグイン GerberZipper の PCBWay 用データも準備しましたので、よろしければ使ってください。

https://github.com/g200kg/kicad-gerberzipper

posted by g200kg : 12:12 AM : PermaLink

2024/03/16

Synth Meetup #2


本日、大田区池上の Channel for Rent (C4R) で Synth Meetup #2 が開催されました。
謎楽器を作ったりしている人向けのシンセDIY系のイベントです。

少人数の集まりですが、今回は2回目という事で様子を覗いてきました。

イベント名称 : Synth Meetup #2
日時 : 2024年3月16日(土) 13:00-
会場 : 大田区池上5丁目6-20 Channel for Rent
主催 : https://twitter.com/tekitounix

会場となる池上のレンタルスペース、Channel for Rent さんの入口。

中に入るとこんな感じ

内容は基本的に自作楽器の展示とプレゼンです

せっかくなので私も先日作った「ElectroKalimba」を持ち込みました

Hikari Instruments さんの二重振り子のオブジェをトリガーにして謎環境ノイズ音楽的なものを流す奴

シーケンサから電話機を鳴らす。electronicosfantasticosさん

いかにも謎楽器という感じのぺのてあさんの楽器。管部分はホルンらしい

演奏姿勢はこう

CentreVillage さんの Cosmos Quencer。ユーロラックのユークリッド系のシーケンサ+音源のモジュール

木下研究所さんの小物の数々

ulcasivaさんの謎楽器。LEDの光は直接的すぎるので間接的に使用するという持論のulcasivaさん作

主催者でもあるテキトウニクスさんのモックアップ。これはかっこよい。素晴らしい作り込み


かつてはシンセDIY系としては「アナログシンセ・ビルダーズ・サミット」というイベントがあり、最近は諸般の事情により開催されなくなったのですが、それでもこういう分野はやってる人はやってるんだよね。

スタンスとしては一般的な楽器としてのプロモーションをしたい訳ではなく、純技術的な紹介とかでもなく、自分でライブをやる時に自分が欲しいものを自分で作ったので見て欲しい、という感じです。

という事で、これからも続けて行ってほしいですね。

posted by g200kg : 10:26 PM : PermaLink

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