2020/02/04 (2020年02月 のアーカイブ)
PETGフィラメントを使いたい
3Dプリンタ初心者なのでまだ色々と手探りですが、綺麗に出力するのはなかなか難しいです。
現在の状況をまとめると...
まず3Dプリンタで使うフィラメントの素材はPLAとABSが代表的なのですが、それぞれ特徴があります。PLAは最も3Dプリンタで出力しやすく、最初プリンタに付属していたフィラメントもこれ。ただし熱に弱く、硬くてもろい。ABSは一般的にも良く使われるプラスチックで、ある程度の靭性があり、PLAより熱にも衝撃にも強い。ただし反りが発生しやすく、糸引き現象も起こりやすい。あと印刷中くさい。
という所でPLAとABSの中間的なフィラメントが登場、これがPETG。くさくない。多少靭性があり、衝撃や熱に対する強度はPLAとABSの中間。糸引きはあるものの反りはほとんど起こらない。これからはPETGだぜ!
という記事をどこかで見て、PETGフィラメントを買ってみたわけです。ペットボトルに使われているPETを改良したものらしいです。
で、やってみたのですが時々表面にフィラメントのゴミの塊みたいなのがへばりつきます。印刷の度にノズルの出口あたりに樹脂のクズがべっとりと付くので、この辺が問題なのだろうなとは思うけど、どうやら、デフォルトのパラメータで気軽に使うというわけには行かなさそうです。
しょうがないので最適な温度を探る事に。
PETGフィラメントの仕様によれば印刷温度は220℃~250℃となっているので10℃ずつ変えて出力。ちなみにこのモデルは3DBenchyと言う3Dプリンタのベンチマーク用に良く使われる船のデータです。残念ながらフィラメントが黒色なので凄く見づらい。
220℃あたりだとどうやら船尾の平面とか天井部分とか、何でもない平面の所にゴミが発生しやすい。思うにノズルから出た直後の粘性が高すぎてノズル周りに残り、周りを巻き込んでしまうのではないかという気がする。
温度が高い方がゴミの発生率が低いようだ。
一方で250℃あたりになると船の舳先周辺に妙な糸引きが発生する。これは多分問題なく掃除できそうではあるけど。
船首の裏側あたりがあんまり綺麗じゃない。温度高目の方がましにはなる。
という事でプリンタのPETGの設定は220℃がデフォルトだったのだけど、今後240℃あたりで使ってみようかと思う。なお設定は温度以外にも速度や引き戻し量など色々あるので本当に最適な条件を探るのはかなり大変。
家庭用3Dプリンタが出てからかなり経った今なら、もうこんな試行錯誤しなくてもさくっと良い感じに使えるかと思ったのだけど、そういうものでもないらしい。
Posted by g200kg : 2020/02/04 08:05:54