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2023/05/26 (2023年05月 のアーカイブ)

3Dプリンターでツマミを作る

ローレット軸のポット用のツマミを3Dプリンターで作る時、分解能的に光造形じゃないと無理だろうなと思って、そもそもFDMプリンターでは試していなかったのですが、試行錯誤した結果、FDMプリンターでもまあまあ安定していい感じのツマミが作れるようになりました。

材料はオレンジ色がPLA、クリアがPETGです。

光造形の場合は分解能的にはまったく問題ありませんが、造形が終わった直後には良い感じに軸にはまっていたツマミでも二次硬化させると微妙に収縮するので、その収縮分の見積もりが面倒です。これはこれで、実際にポットの軸に付けた状態で二次硬化させるとなんとかなったりはするのですが。

そしてFDMプリンターでの造形の場合、18Teethのローレット軸に対して完全にフィットする形状は無理があるので6Teeth分だけで軸を保持する形にして、残りは隙間を開けて足りない弾性を補う感じで作るのがポイントです。これであれば標準的な0.4mmノズルを使っても無理なく造形できます。

スライサーで見た時、下のような構造になっています。穴形状の大きさに関してはCuraベースのスライサーで「水平展開(Horizontal Expansion)」「穴の水平展開(Hole Horizontal Expansion)」の指定が影響しますのでそのあたりの設定も確認する必要があります。

なお、PLAフィラメントでも作れなくはないですが弾性は期待できないので丁度良い硬さで篏合するツマミを作るにはサイズの微調整がかなりシビアです。PETGなどのある程度弾性が期待できる材料だとかなり楽になります。

Posted by g200kg : 2023/05/26 21:22:55