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DTM / MIDI 用語の意味・解説

偏ったDTM用語辞典


Chorus コーラス

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エフェクターの一種。1つしかない楽器音を入力すると複数の楽器が鳴っているように聞こえる所から「コーラス」と名づけられた。実際には複数の音と言うよりはゆらゆらとした広がりを感じる音となる。ビブラートをかけた音と元音を一緒に鳴らす事で複数の音のように聴こえるというのが基本的な原理である。

エフェクトの種類としてはモジュレーション系(揺らし系)、あるいは空間系に分類される。

内部の構造はフランジャーに非常に近い。違いとしてフランジャーが数msecのディレイを用いて干渉させる事でフィルター効果を出すのに対し、コーラスは数十msecのディレイを用いて複数の音として認識させるものである。

とあるエンジニアがフランジャーを作ろうとしたのだが、うまく行かず偶然できてしまったという逸話がある。 1975年にローランドのギターアンプ JC120 (ジャズコーラス)に内蔵されたのが最初で、1976年には単品のエフェクターとして、その形状から「つけもの石」の異名を取る BOSS ブランドの CE-1 が発売された。 CE-1 は BOSS ブランドの最初の製品であり、ビンテージ機器として現在でもプレミア価格で流通している。

主要なパラメータとしては「 Rate(またはSpeed) 」と「 Depth 」があり、それぞれうねりの速さと深さを設定する。また、モノラルの入力に対してステレオの出力を持つ「ステレオ・コーラス」も良く使われる。現在では異なる手法でステレオ出力を作り出すものが多いが、CE-1 では元音とビブラート音を分け、ステレオの L/R の出力としていた。

代表的なパラメータ説明
Rate レート
または Speed スピード
うねりの速さ
Depth デプスうねりの深さ


(コーラスの例:前半ノーマル⇒後半コーラス)



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