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DTM / MIDI 用語の意味・解説
偏ったDTM用語辞典
Window Function マドカンスウ 窓関数
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フーリエ変換を用いてスペクトラム分析を行う際に、元データに対して重み付けを行うための関数の事。スペクトラムアナライザーによっては窓関数の選択が可能になっているものがある。
英語では窓関数は「Window Function(ウインドウファンクション)」と呼ばれ、窓関数を掛ける事を「Windowing(ウインドウイング)」と呼ぶ。
窓関数の選択の意味を簡単に言えば、周波数の分解能とダイナミックレンジのどちらを重視するかという事である。即ち、周波数分解能を重視するなら近い周波数に複数の成分があるものを分離しやすくなるかわりに、離れた周波数でも微弱な信号が測定できなくなる。逆に、ダイナミックレンジを重視すれば離れた周波数の微弱な信号を検知できるが近い周波数は分離できなくなる。
代表的な窓関数としては次のようなものがある。
名称 | 説明 |
方形窓(Rectangular) | 窓関数をかけていないのと同じ状態になる。周波数分解能は高いがダイナミックレンジが非常に狭いため、通常は用いられない。 |
ハン窓(ハニング窓とも)(Hann,Hanning) | 周波数分解能はそれほどでもないがダイナミックレンジは広い。そこそこバランスが取れているため良く用いられる。 |
ハミング窓(Hamming) | 周波数分解能を重視した窓関数。ダイナミックレンジはハニング窓に劣る。ハニング窓に名前が似ているので混同に注意。 |
ブラックマン窓(Blackman) | ダイナミックレンジを重視しており良好。周波数分解能は良くない。 |
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