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DTM / MIDI 用語の意味・解説
偏ったDTM用語辞典
Pan パン
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音が聴こえる位置を意味する言葉であり、日本語では「定位(テイイ)」と呼ばれる。2チャンネルステレオならば左右のどこから音が聞こえるかを指す。パンを中央から右や左に動かす場合、「パンを右(左)に振る」という言い方をする。英語ではパンを動かす事をPanning(パニング)と言う。また、パンポットと呼ばれる事もある。
音響機器(アンプなど)で使われる近い言葉として「バランス」(伝送方式のバランスではなく、左右のバランス)があり、「パン」を「バランス」として流用するために「パン/バランス」というような表記になっている場合もあるが、厳密には「パン」と「バランス」は別の意味が含まれている。「パン」は音の発生源を左右のどこに配置するかという意味であるため、元はモノラルの信号をステレオの左右の信号に割り振る際の言葉であり、「バランス」はステレオの信号の左右の大きさのバランスを取るものである。元がステレオの信号であればその時点で本来の「パン」は決定している事になる。
また、「バランス」は左右のチャンネルの音量に差がある場合に補正する事が目的であるため、全体の音量がどうなるかはそれほど重要ではないが、「パン」は音の定位の設定であるため、左右に動かしても全体の音量は変化しない事が求められる。「パン」を振った時の音量補正の方法を「Pan Law(パンロウ)」と呼び、最近のDAWシステムでは切換可能になっているものが増えている。
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