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DTM / MIDI 用語の意味・解説
偏ったDTM用語辞典
Side Chain サイドチェイン
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エフェクトのかかり具合をエフェクトをかける対象の音とは違うトラックの音で決める事。
エフェクトをかける対象の音を通すメインの接続とは別に信号を送る接続がある事を示す言葉で、サイドチェイン用の信号を入れるための入力を「サイドチェイン入力」と呼ぶ。
典型的には、ベースにかけるコンプレッサーをキックでトリガーする、という風に使う。この例ではキックが鳴る瞬間だけ音量が絞られ、単調に鳴っているベースにキックの音に同期したビートを与えるような効果となる。
このように、ある音を避けるように音量をコントロールする効果はダッキングと呼ばれるが、サイドチェインの使用目的のほとんどがダッキングのためであるため、「サイドチェイン」と言う言葉は多くの場合ダッキングの事を指している。その他のサイドチェインを応用するエフェクトとしては周波数帯域を分割してサイドチェイン処理を行う「サイドチェインイコライザー」などがある。
(サイドチェインの例)
サイドチェインを実現するためには、1つのエフェクターに対して二つの入力ソースが必要となり、VSTの規格上ではVST3.0が必要であるが、独自の工夫でサイドチェイン機能を実現しているVST2.x規格のプラグインもある。良くある形としてはコンプレッサー本体とは別にサイドチェイン入力用の小さなプラグインが準備されており、両者の間で独自に信号の受け渡しを行うような構造である。
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